オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

コーディネーション・トレーニング

前回、ケガをしない身体ということの中で、コーディネーション能力ということばを使いましたけれど、それは身体を協調させて動かすということでしたよね。

ところでご存知でしたでしょうか?恥ずかしながら、私は先日初めて知ったんですけれど、
実際に「コーディネーション・トレーニング」ということばが世の中にはあるようでして、協会なんかもあるようですね。

ひとことでコーディネーションといいましても、いくつかの能力が挙げられるようでして、言われれば、
「ああ、やったことあるある!」
というものがあったりしまして、詳しいことはこんなページ
 ↓     ↓  をご覧いただくとしまして、
http://www.npo-sf.com/sports_club/cordination.htm

これらほとんど、マイムには必要欠かすことのできない能力ではありませんか!!!

いえ、むしろマイムを、少なくともJIDAIマイムをやっていますと自然にこれらの能力が高まる!
と言ったほうがいいかもしれません。

例えば
「リズム能力」といわれる
音や音楽など耳から得た情報を、体の動きによって表現することや、自分がイメージとして持っている動きを現実にする力。

「反応能力」といわれる
誰かが複数の合図を出した場合、その合図を素早く察知し、適切な速度によって対応する能力。

「バランス能力」といわれる
動いているときの全身バランスを保つ能力や、崩れた体勢を素早く元に戻す力。

「連結能力」といわれる
全身のパーツを協調的に動かす力。スムーズな動きを可能にする力。

しかも両側性が大事らしく、利き腕・利き足に偏らず反対側の腕・足も同様に動かし、
前後・左右・上下も偏らないように動かせるように、ということみたいなんですよ。


まぁ、もちろん、私自身まだ苦手なことはありますけれど、マイムのおかげでこれらの能力が開発されていまして、
自分の専門分野でなくとも、かなりの高い適応力が発揮され、いろいろと助かっているんです。

私はこのコーディネーション・トレーニングをすることで、コーディネーション能力を高めることよりも、
マイムをすることで結果としてその能力が高まるというほうが好きですので、敢えてクラスの中で別プログラムのように取り上げることはありませんけれど、
JIDAIマイムをやっていて、これらの能力が高まっていないようでしたら、それはどこか見落としながらレッスンを受けているということかも?って思ってもいいかもしれないですね。


さて、一般的にパントマイムといいますと、柔らかくゆっくりとした動き、あるいはロボット的な動きというイメージの方が多いと思うんですけれど、JIDAIマイムでは、パワーはもちろん、SAQ(アジリティ・スピード・クイックネス)も大事な要素なんですよ。

参考 ↓     ↓
http://www.nisaq.com/about/training.html

ただ・・・私は身体を動かす能力におきまして、基本的に(ある意味最も)大事にしていますことは、


◉速く走れるようなるためには、ゆっくり歩けなければいけない。それもかなりの遅さで。


ですから、ゆっくりした感じの動きの練習はとても重要視しています。

ところが、やっかいなことに

◉ゆっくり歩けるようになるためには、速く走れなければいけない。

一見、ゆっくり歩けていたとしましても、速い走りにつながらないのでしたら、それは歩けていないと考えるんです。

それと、


◉人間的に動けるようになるには、人形のように動けなくてはならない。

ということもあるんですけれど、このあたりのことはまた何かの機会に。


なんだかいろいろと書いてしまいましたね。
ひとつひとつの詳細は、今後逐次お話させていただければと思います。