お腹に力を入れろ!
お尻を締めろ!
こういった誤解がどれだけ多くの人を惑わせるか・・・
力はとにかく抜いたほうがいいと思います。
ただ、力がきちんと骨を伝わるようにするために、
骨の位置関係を良くする必要があるので、
どうしても力を入れざるを得ない。
そんな状態を目指すことが必要なんです。
例えば、良い歩き方をしますと、自然とお腹に力が入りますけれど、
お腹に力を入れたからといって、良い歩き方になるわけではありませんね。
このことは、その良い歩き方ってどんなもの?という方でも、
なんとなく分っていただけるのではないでしょうか?
また、もうひとつ大きな問題があるんです。
単に自分で力を入れてしまうということは、動きとは関係ないということですから、
ただただ力を入れっぱなしになりかねないんです。
もし、「歩きながらお尻に力を入れておきましょう!」なんてしますと、
歩きづらいだけでなく、お尻が硬くなってしまいます。
肩コリと同じ状態ですね。お尻なのでコッていると自覚しづらいだけですね。
こうしてどんどん動きも身体も悪くなってしまいます。
動きに応じて力加減は変わるのが自然ですけれど、自分で力を入れてしまいますと、
その加減が出来なくなってしまいます。
基本は全身の力を抜こうとすること。
そのためにお腹に力を移す必要があったり、
お尻の辺りに締まるような感覚が生まれるということだと思います。
マイムから心と身体の平和を。