これまで骨感覚を重視してやってきました。
けれど、少し前にふと思い立って、
別の感覚で動いてみたんです。
言うなれば、
筋肉感覚！
もちろん、全身の筋肉ということではありませんよ。
ほぼ100%、「腹横筋」です。
実は（ということもないのですけど）
気をつけてと言ってきているんですよね。
特に「ドローイン」と言われる
お腹を引っ込めることも下手にしないほうがいいと言ってきたんですね。
それが、ここにきて、
腹横筋！
しかも、ドローインなんてものではないくらいに
ドローイン！
（正確なドローインかどうかは分かりませんけど）
自分でもびっくりです（笑）
ただ、いわゆる体幹を締めるとは、かなり異質な使い方なので、
体幹が鍛えられているかどうかではありません。
で、この身体の使い方を、あるクラスで少しだけ
やってもらったんです。
まぁまぁな手応え（笑）
イメージの伝わり方の問題もありますから、
今後、本格的にこれを伝えるならば、
ひと工夫必要かもしれません。
それでも、「お！これは！！」と
思えている人もいることは確か。
楽しみ、楽しみ！
さて、この筋肉感覚ですけど、
似たような動きを、これまでの骨感覚で行うのとでは、
もちろん、全然違うんですね。
「キレ」より「バネ」です。
「肚」ではなく「胸」です。
そして、腕・脚が長くなります。
ちなみに、胴体も長くなります。
まぁ、全部、長くなる（笑）
だから、ということもあるのですけど、
動きの伸びやかさが、尋常ではなくなる！
骨感覚がベースでの伸びやかとは、
異質なんです。
体幹をダイナミックに動かすとして、
骨感覚…と言いますか、多くの日本人は
胸と腰をそれぞれ大きく動かす感じになり、
大きく動いていても、
パーツがバラバラで、悪く言えばスカスカ、
よく言えば、キレがある感じなんですね。
けれど、筋肉感覚の場合、
胸と腰は腹横筋の動きの結果として、
あるいは、腹横筋の動きを導き出すための動き。
全身がゴムのような感じになるんです。
スカスカでもキレでもなく、弾力のある動き。
ですから、私も含めて多くの日本人は、
かなり大きく胸と腰を動かしませんと、
体幹が動いているように見えず、
それだけに動かす意識がないときは、
本当に動きません。
体幹は四角い箱のままという感じに。
一方、筋肉感覚ですと、
胸と腰を動かさなくても、体幹が動きますから、
ちょっとした動きでも、印象としては大きく動いているように見える。
これは、同じような振り付けの踊りを
日本人と外国人が踊っている映像を見ますと、
分かるかもしれません。
日本人の多くは、胸と腰を大きく分離させ、
外国人はそれほど動かしてなかったりします。
（良し悪しや好みとは切り離してくださいね。）
さて、この筋肉感覚ですと、骨感覚でいる時とでは、
マインドも変わります。
活動的に、外にとなるんですよね。
骨感覚の時の「外に」とでは異なるんです。
ただただ、軽やかに内に向かうものが無く、
外にとなる感じです。
とこうして味わってみまして、
やはり体幹、腹横筋を鍛えるのは、
注意が必要だなと思ったんです。
この筋肉感覚がある人が、腹横筋を締める力を強めれば、
より良い動きになると思うのですが、
おそらく多くの日本人は、この筋肉感覚がありません。
（力み感覚ではありませんよ。）
ですから、腹横筋を締める力を強めることで、
伸びやかさが強まるのとは逆に、
さらに体幹が動けなくなり、
硬い動きになってしまう。。。
私はそんな気がします。
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