ランニングのトレーナーをされている方の記事、
ご本人のフォームの連続分解写真が改善前・改善後と掲載されていました。
知り合いがFacebookでシェアしていて、ちょっと拝見。
ケガをしやすかったらしいのですが、改善されたとのことでした。
さて、この方、改善前・改善後のフォームをとても細かく分析していました。
特に驚いたのが、腕の角度！
肘の曲がり具合や、腕振りの角度・タイミングなどなど・・・
そして、もっともらしい解説。。。
こういうものを見ると、何だかとっても信頼度が高まりますよね。
こういう人のレッスンを受けたら、良さそうって。
確かに、改善前に比べれば、改善後は多少良くはなっているんです。
けれど、枝葉末節なんです。
先日ツイッターで
「走り方のレッスン」と「重心移動のレッスン」は似て非なるもの
という内容を挙げました。
走り方のレッスンに重心移動のレッスンは含まれると思われる方も多いと思うんですけど、
意外にそうではないようです。
ですから、先ほどのランニングトレーナーの方も、
走り方のレッスンはしているのでしょうけど、重心移動のレッスンはしていない、、、
といいますか、出来ないのだと思います。
私の知り合いのランニングトレーナーも、同じです。
また、以前、オリンピック代表のランナーの方のレッスンを拝見する機会があったのですが、
やはり同じでした。
重心移動が大事だとは言うものの、重心移動のレッスンはない。
結局、「走り方のレッスン」や「走るレッスン」なんです。
重心移動の質を上げることが、何より優先されるべきだと思うのですが、
それを抜きに走り方のレッスンになってしまうものですから、
自然な走りにならず、頭でっかちなフォーム重視の走りになってしまう。
あるいは、結局、筋力！みたいなレッスンに。。
受講される方は、肘の角度がどうとか、タイミングがどうとかや、
分解写真を元にした細かな分析をありがたがってしまいますと、
本質的なところを見失ってしまいます。
いつまでも、よく分からない正解探しをすることに。
これは、ランニングに限らず、
どの分野でも同じことがいえるようです。
本質的な身体の使い方（重力の使い方も含めて）を抜きにした、
その分野の目に見える、分かりやすいところのレッスンになってしまう。
・・・と、批判していますけど、それはそれでもちろん、必要なんです。
ただ、大事なことは、そういったレッスンには
「土台となる本質的な身体の使い方を改善できる要素がない」
ということを、理解しておく必要があるということなんです。
それは、指導する側も、教えを受ける側も。
私のレッスンはランニングでいえば
「重心移動のレッスン」が主体で「走り方のレッスン」は従属的な感じです。
テニスやゴルフ、野球などのスイングも、ピッチングも、パンチも、何もそんな感じです。
今年になって始めた声のレッスンもそうですね。
「歌声のレッスン」ではなく「声を響かせるレッスン」です。
芸大で声楽をされていた方が、受講後、
「歌うことのレッスンはあったけれど、響かせ方のレッスンはなかった。」
「学生時代にこのレッスンを受けたかった！」
「授業の１つとしてあるべきだと思う。」
私は歌自体は教えられません。
芸大の先生は（皆さんというわけではないと思いますが・・・）、
歌を教えることはできますが、声の響かせ方は教えられません。
それぞれ、役割といいましょうか。
よく指導させていただくフラメンコも、私はもちろん、全く踊れませんが、
フラメンコに必要な本質的な身体の使い方のレッスンはできます。
直接そのまま使えるものとして。
そんなこともあって、長年、フラメンコの先生をされてる方へのレッスンもあるんですね。
やはり、役割だと思うんです。
本当にその分野のことは、専門の先生に。
その分野の底上げや壁を乗り越えるためのことは、私に。
宣伝！（笑）
5月2日 『重心移動ワーク』
5月28日 『声（音）を体に響かせる〜身体感覚を磨く 第5回』
キャンセル待ちでの受付となります
6月14日 『声（音）を体に響かせる〜身体感覚を磨く 第6回』
5月14日 『JIDAIソロ作品上演』
7月開講 『アートマイム塾〜シアターカイ本物の俳優修業シリーズ〜』
Body,Mind&Spirit 本当の自分の身体は天才だ！
