いくら体にいい食事であっても、
美味しさは大事。
体にいいだけでは、長続きしませんよね。
運動も同じ。
いくら、体を整えるとか、楽に動けるようになるとかいえど、
それだけでは、味気ない。
楽しさは大事なこと。
体に良くて、かつ、楽しい。
楽しければ、ついやりたくなってしまいますでしょ？
楽しければ、体だけでなく、心も生き生きしてきます。
ところが、体が喜ぶ、楽しむことよりも、
頭を喜ばせているだけの運動をしている場合もありますね。
流行りのもの、おしゃれなものをやっているという満足感や、
形や順番をどんどん覚えていっているという充足感。
体を動かすことをしていなかった人には、
こういったことは、いいきっかけではありますけれど、
“きっかけ”が済んだら、その先に行けるといいと思うんです。
本当に体を喜ばせる。楽しませる。
で、楽しさですけど、
楽しいばかりで、かえって体を痛めてしまうことありませんか？
もったいない。
これも、やっぱり、頭を喜ばせていて、体を喜ばせていないからですね。
つまるところ、私たちは、体が喜ぶ、楽しむということが
何かを分かっていないわけです。
分かっていない中で、
「これをやればいいはずだ」
と信じている。
そんなこと、ありませんか？
体を動かすのが好きではない人も、好きな人も、
エネルギーが通ることで感じる楽しさを、知ることができますと、
世界が変わりますよ。
どんな種類の運動でも、エネルギーを通すように行なえば、
本当に体にいいものになります。
そのときは、自然と心も体に一致していますから、
興奮のような楽しさではなく、穏やかに満たされる感覚が生まれます。
言い方によっては、無私。宇宙と繋がる。
ただ、こういう言い方が先行しますと、
浮き足立った、それこそ頭の世界に行ってしまいますので、
そこを目指すわけではないと思っていたほうが、いい。
別の言い方をしましょう。
子ども感覚です。
はしゃぐという意味ではありませんよ。
さらに、別の言い方では、
愛。
私は、こんな言い方はしませんけれど、
例えば、これまで取り組んできた運動を、
「愛をもって動く」としてみたら、どうでしょう？
きっと、丁寧に動きますよね？
これまで気にしていなかったところにも、注意を向けて、
局所的に無理をかけていたところを、いたわるように動くでしょう。
ただ、やはり愛という言葉も浮かれやすいので、
私は使いません。
「エネルギー」という言葉で、私は伝えます。
多くの人が、エネルギーが通るということを、
意識的に体験したことがないので、
私たちは、体が喜ぶ、楽しむということが
何かを分かっていないということになるのですけれど、
実は、
子ども頃に誰でも経験しているので、
懐かしい感覚を思い出す感じなんです。
答えは、自分の体にある。
私はその楽しさを引き出すようにしているのですが、
何度か開催している『パンチ・突き』のワークショップもそのひとつ。
一般の人には、あまり関係無さそうですけれど、
こういったもののほうが、
より楽しさを感じやすい。
今日も、優しいほんわかした女性の方々が、
楽しさで顔を輝かせていました。
エネルギーが通る喜び、楽しさを。
