オーガニック・アートマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

柔らかいお腹と、固いお腹。

お腹、固いですか?それとも、柔らかいですか?

どちらの方が、いいですか?

普通は、固さの程度にもよるでしょうけど、柔らかいよりは、固い方がいいと思いますよね?

でも、そんなことはないんですよ。
柔らかい方が、いいんです。

と言いましても、決して、お腹が脂肪で、ぷよぷよてしている、ということではありませんからね。
喜んだ方、いませんでしたか~ぁっ!?

筋肉は必要です。

その筋肉が柔らかければいい、ということだけでも、ないのですけど、奥まで、お腹は柔らかい方がいいんです。

お腹が固い人は、大抵、背中も固いです。
そんな人は一見、姿勢がいいとしましても、それは円柱状のコンクリートブロックみたいのものです。

それでは、動けません。

もちろん、表面的には動けますけど、肉体的には、非常に大きなストレスになります。なにしろ、コンクリートブロックを、動かすんですから。

ですから、お腹が固い人は、手足含めて全般的に、動きが固くなってしまいます。

そうしますと、当然のように、脳も固くなります。
信念とは、またちょっと違いますけど、融通の利かない、考え方になってしまうんです。
自分の考えに、意固地になるってところでしょうか。

ただ、お腹が柔らかい方がいいと、言いましても、力を抜いて、だら~ぁっとなることは、また違うんです。

立っている時に、猫背になってしまうのではなく、やはり背筋はすーっと伸びていませんとね。

こうして、姿勢は良く、お腹はしっかりしていながら、でも柔らかい(こんな相反する状態って、あり得ないと思われるでしょうけど、あるんです。ここではお話しきれませんが・・・)という状態は、何故か目を引く美しさを、もつようになります。

これ、和服美人になるには、欠かせないポイントです。

さらに、動きも、気持ちも、変わってきます。

どっしりと強く安定していながら、軽やかで自由な状態。

私もまだまだ、ですけど、少しでもこの質を上げることで、体も心も、強く安定しつつ、融通無碍な状態に近付きたいと、思っているわけです。

凡人にとっては、簡単ではありません。
意識せずとも、お腹が柔らかい状態でいるようになるまで、意識し続け・・・と。

あぁ、当たり前になるのは、いつのことか・・・