オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

ストレッチの効果を上げるために!

ストレッチのお話の続きです。



私のおすすめは、ストレッチをする前にまず筋肉をほぐすこと。そして各筋肉を独立させてあげること。


固い人といいますか、固いところといますのは、得てして筋肉が他の筋肉と癒着してしまっていることが多いんです。(筋肉を覆う筋膜同士がくっついてしまうんです。)
別の筋肉とくっついてしまっているために、スムーズな動きが出来ない。本来の可動域を思う存分動かせないんです。


さらに、筋肉の弾性も失われていて、筋肉だか骨だか分らないような状態になってしまっているんです。


これでは血行も悪くなりますし、ぎこちない動き、固い動きになってしまいますよね。



で、筋肉をほぐすことで筋肉のポンプ運動を蘇らせ、それぞれを独立させてあげることで、思う存分伸び縮みしてもらい、関節の可動範囲を広げてあげるわけです。


靭帯や腱などに働きかけるよりも先にまず、筋肉自身の力を取り戻してあげるんですね。


筋肉が骨のようになってしまっている状態のままで、靭帯や腱を伸ばして関節の可動域を広げるよりもストレッチの際の肉体的な負担も少ないですし、その後の運動のパフォーマンス力にもいいと思うんですよ。



ただ、関節はあちこちと数が多いですよね。股関節に骨盤まわりに、肩甲骨に肩、背骨のひとつひとつに鎖骨、肋骨、手首足首とそれぞれの指、首や頭まわり・・・


しかもそれらが後ろに前に、上に下に、内に外に動くようにしてあげないといけないわけですから。。。



たいへ~ん!


ですよね。
こんなにいろいろ細々と・・・とても出来そうにないですよね。


めんどくさいぃ~。。。



「真呼吸クラス」ではこれらを少しずつおこなっていくんですけど、自宅などでテレビを見ながらなんとな~くでも構わないですから、まずはほぐしてみませんか?


で、ほぐす時に注意していただきたいのが、筋肉自体をあまり押さないこと。


自分で押しますと、どうしてもその圧力は奥には届きづらく、表面を強い力で押すことになりやすいんですね。
そうしますと、筋肉を痛めてしまうんです。
揉み返しが出やすいですし、かえって筋肉を固くしていってしまいます。



ではどうしたら良いか?


筋肉の境目を感じること。


ストレッチされた状態ではなく、筋肉に力が入っていない状態で触ると(軽く押すと)分ります。
こちら側の筋肉の盛り上がりととあちら側の筋肉の盛り上がりの間は溝のようになっていますからね。


脂肪が厚かったりハリが強かったり、むくんでいたりしますと分りづらいですけれど、根気よく続けていきますと、徐々に分るようになると思います。


で、その境目に深く手を入れていこうとする感じで、癒着をはがそうとしてみて下さい。
でも無理はしないで下さいね。
振動を与えるだけでも効果は得られますし、自分の筋肉の形を探すくらいの気持ちでいいんですよ。
一気にやろうとせず、のぉ~んびりと楽しみましょ。



さっ、まずふくらはぎ辺りからどうですか?
ふくらはぎは第二の心臓といわれるくらい、大事な場所ですし、やりやすいですよ。