オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

動作の改善に必要なこと

身体の使い方、動き方を改善しませんか?といつも言っていますけれど、

実際、何に気を付けていけばいいの?
というお話をしてみたいと思います。



気を付けないといけないなと思いますのは、形を気にし過ぎること。他人と比較してしまうこと。


まず大事なことは、自分の身体や動きを出来る限り、隅々まで知ろうとすること。そしてそれは、ずっとずっと続くこと。


それと、もうひとつ大事なことは、スポーツや演奏などのパフォーマンスを上げるためであっても、目の前の結果を求めないこと。

(一旦は、下手になってしまうかもしれませんから、ここを乗り越えられるかどうかは、大きなポイントだと思います。)


あ、まだ大事なポイントが。それは、自分の動きの悪さに気が付いた時に、喜ぶこと。

一旦は落胆してもいいんですけど、今まで気が付いていなかった悪さに気が付けたということは、良くなるチャンスが現れたということ。嬉しいことじゃありませんか!!


ですから、例えば「力んじゃいけない」というときに、力んでしまっていてもいいんです。その力んでいるということに気が付けることが大事なんです。

そして力んでいることに気が付いた時は、リラックスしている部分があるということですしね。



こういったことって、慣れないと大変なのかもしれませんけど、それは最初からすごくいい身体の使い方にならないといけない、と思ってしまうからだと思うんです。

とにかくどんな些細なことでも、気が付けたこと、新しい発見を喜ぶことだと思いますよ。



そして、ある程度、自分の身体や動きが分ってきましたら、簡単なところでいいですから、解剖学的な骨格や、筋肉がどこに付いているか?といったことを勉強できるといいですね。

(私はクラスで時々、解剖学的なことも話すようにしています。)


身体の使い方、動き方の改善には、「ボディマッピング」ともいわれる、自分の身体の構造を感じて動かす力の精度を上げることが、とても大事なんです。


その上でといいますか、それと並行して、どんな動き、使い方がいいのか?

それは大きな例でいいますと、中心軸動作か?二軸動作か?といったようなことを、意識的に選択していく必要があると思います。


自分の身体の構造を活かした動きが出来ることと、例えば重心の移動のさせ方、重力の使い方といったこと、中心軸動作か?二軸動作か?といったようなことは、全く違うことですから、「ボディマッピング」がうまくいくだけでは、私が普段お話している「いい動き」には届かないと思うんですよ。

このあたりのことは、また別の機会にゆずりますね。



いずれにしましても、出来ていないことに気が付けたことを喜びながら、自分の身体、動きを探索し味わっていく。

これはヴィパッサナー瞑想に通じると思いますし、ぜひ楽しんで下さいね。




マイムから心と身体の平和を


オーガニックな(生きた)カラダに http://jidai.mond.jp/