オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

身体を知る・感じる・動かす

動作の改善のために、ボディマッピングが大事ですよというお話をしました。
解剖学的に骨格や筋肉の付き方を感じ、動かすということですね。


ですから、見やすい解剖学の本を1冊持っているといいと思います。
今は、スポーツ関係の書棚にもありますからね。そういったものはきっと見やすいでしょうし。


と言って一気に全体を見てしまいますと、何だかわけが分らなくなってしまいますから、
一番は、やはり興味のある部位に焦点を当てることでしょうか。
そしてその部位を単独で動かしてみて、意識の違いによる動きの違いを味わっていくのがいいかと思います。



この実際に、自分の身体を動かすということは、とても大事。
座学的な解剖学の知識は、例えば医者など詳しい人はたくさんいますけれど、
そういった人達が自分の身体を使いこなせているか?といいますと、
全くそんなことはありません。



それは、哲学研究者が必ずしも哲学家ではないように、映画評論家が良い映画を作れるわけではないように、
知っていることと実践することとは、大きな隔たりがあるんですね。




身体を動かすということは神経の働きによります。
脳の中に知識としてあるだけでは、身体は動きませんでしょ?
(ハウツー本を読むだけでは、上手になったりしませんものね。)
で、その神経には求心性と遠心性というものがありまして
例えば触られて感じるのは求心性。実際に身体を動かすのは遠心性。



どうしても、私たちは動かすことばかりに気が向いてしまいますけれど、
神経の働きを良くするためには、できるだけ触ったほうがいいんです。
自分の身体を動かして知るだけでなく、触って知ることも重要なんですね。
さらに触りながら動きますと、筋肉がぎゅうっとなるのを感じられますから、楽しいですよ。



オーガニックマイムの「真呼吸クラス」では、『エモーショナル・ボディワーク』の前に徹底して身体をほぐしていくのですが、
自分で自分の身体に触れて行うセルフ整体を主にやっていまして、
ですから自然とこの辺りのことが、身についていくんですね。

(やはり、このクラスに通い続けているクラス生は、細かに自分の身体を感じることが出来ます。)



さて一般的なボディワーク、それはここまでのことは詳しいのですが、
実際に動かす時のコツといいましょうか、より実践的な意識の仕方というものを見つけられると、いいなと思うんです。
実践的なスピード、パワーで動く際にも、意識を正しくキープし続けられるように。



と言いますのは、この「知る・感じる・動かす」を一般的ボディワークで習っていますと、
正直、まどろっこしいと言いましょうか、実践で活かせるほどに身につくまでに、大変な時間を要してしまう感じがするんです。



何せ、一般的ボディワークは最初から、無意識レベルでの動きを目指していますから、
普段の実践的な練習において、どう意識したら良いのか?が分りづらい面があるんですよね。


(もちろん、そうではないと思われる方もいらっしゃるとは思います。)



JIDAIは、徹底して意識させます。
スピード、パワーを出しつつ、効果的な意識の仕方まで教えます。
自分で学び取れ!とはいいません。
そんなものを学び取る時間はもったいない。それはただのベースですから、一刻も早く身につけて、その身に付けた身体を活かして欲しいと思っています。



とまぁ、とにもかくにも身体の構造に沿った動かし方を学ぶことで、無理・無駄を無くして、身体パフォーマンスをアップさせませんか?



(身体操作法の改善はこれとはまた別ですので、また別の機会に。)




マイムから心と身体の平和を


オーガニックな(生きた)カラダに    http://jidai.mond.jp/