今回のお話は、私がこのところ意識的に行っているトレーニングについてのお話を少々。
何を考えながら行っているかといいますと、それは
筋膜の滑りを良くする
ということなんです。
かなり以前、おそらく10年以上前から、なんとなしには行っていたんですけど、
筋膜の滑りということを意識していたわけではなく、当時フェルデンクライスメソッドの本を読み、ある種の漠然とした考えが浮かびまして、それらしい動作をトレーニングに取り入れてはいたんです。
(フェルデンクライスメソッドと同じ動作ということではありませんが。)
それが、最近ふと、これは”筋膜の滑りを良くする”のに、非常によい動作なのではないか?と思ってしまったんですね。
ところで、”筋膜”・・・ご存知かもしれませんし、初めて聞いたという方もいらっしゃるかもしれません。(当たり前ですけど・・)
筋肉といいますのはひとつの大きな塊ではなく、細い筋繊維が薄い膜でまず小さく束ねられていまして、その小さな束がまたさらに束ねられたた状態なんですね。
「真呼吸クラス」では常々、その筋膜どうしが癒着をしてしまうせいで、ある筋肉が別の筋肉を引きずり込んだ動きをするために、スム-ズな動きや柔軟な動きが出来なくなってしまうといった話をしまして、筋膜の癒着を解消するべく、自己整体的なことを指導しているんですね。
けれど、それはあくまで静的な状態での癒着解消方法としてしか考えていなかったんです。
動的に癒着を解消しようという発想が、全く無かったんです。
で、これを実際に行ってみますと、実にいい!!
筋膜の滑りが良くなりますと、動きやすくカラダ全体が伸びやかになるのはもちろんなんですけど、
何と言ったら良いのでしょう、、、気が滞りなく巡っている感じなんです。
快適で自由な動作が一段と近づいてきてくれる感じですし、体の余計な歪みも解消していくでしょうね。
これは、全く新しい動作というよりは、ダンスでもスポーツでも既に行っている動作であったりもするんですけど、筋膜の滑りを良くして、筋肉の独立性を高めるんだ!という意識で行うことで、より効果が上がるのではないかと思うんです。
もちろん、普通では動かさないような動作をすることもありますよ。
そのせいもありまして、運動神経回路が鍛えられますね。
ひとつ、簡単な例を。
体を捻る運動の際、回転方向に顔を向けて行う。回転方向とは逆方向に顔を向けて行う。
いろいろと試してみて下さいね。
マイムから心と身体の平和を