きのうのランニングセミナーでも少しお話したのですけれど、
筋トレは力を抜くための練習としてみてはどうでしょう?
本番で良いパフォーマンスを発揮するためにはリラックスが大事だということは、
誰もが頭では分っていることですよね。
けれど、なかなか簡単にはいかない。
以前、『自分が感じることは危険!?』
でもお話しましたけれど、
自分が力を出している感じがするときというのは、
力が内向きになっていて外に向かっていないものですから、
リラックスが大事といいますのは、緊張すると動きが悪くなりますよというだけではなく、
力を外に向けるためでもあるんですね。
ところが筋トレを頑張ってしまいますと、力を入れることを学んでしまうんですね。
それが実際のパフォーマンスの際の力みを生みやすくなってしまうとは思いませんか?
極端に言いますと、
普段から力む練習をしていて、それとは別にリラックスや脱力の練習をするって???
・・・という感じがするんですね。
リラックスが大事とはいえ力は発揮しなくてはいけないわけで、
つまりリラックスすることと力を出すことが別々で行われては意味が無い。
リラックスしながら力を入れるというのはどういうことなのか?
力むことなく力を出すというのはどういうことなのか?
それを身体で理解できるといいと思うんです。
実際には全身で動きながら、そういったことを実現しなければならないんですけど、筋トレのように動きの少ない状態のほうが、分りやすいという面がありますよね。
で、筋トレを頑張り感を味わいながら行うのではなく、温泉にでもつかっているように
「気持ちいいわぁ~」
って行うんです。
顔はもちろんですけど、
同じ内容の筋トレをどこまで楽に行うことができるか?
なんですね。
ズルをするということではなく、
こういう筋トレをしますと結果として良い身体の使い方になるんです。
例えば、スクワット。
(しゃがんで立ち上がるという意識ではなく、大腰筋を使う感じで別の意識の仕方をしますと)
それまでよりも楽に回数がこなせます。
しかも、スクワットの正しい姿勢というものに自然になってしまうんです。
(膝がつま先より前に出ないように、といった姿勢が何の意識もせずに出来てしまいます。)
これ、頑張り感を味わいたい人には不向き。
辛さが軽減されてしまい、物足りない感じがしてしまいます。
けれど、同じしゃがんで立ち上がるという動作を楽に出来るにもかかわらず、
わざわざ辛い動作にする意味はどこにあるのでしょう?
確かに筋力はアップするかもしれませんけれど、
それは良いとはいえない動きをするために必要な筋力であって、
せっかく筋力アップさせるのならば、良い動きに必要な筋力をつけたほうがいいと思うんです。
私JIDAIのクラスでは基本的に筋トレという概念ではトレーニングをしませんで、
一見筋トレのようであっても、すべて身体の使い方のトレーニングだと考えています。
きつくなてきた時こそ、いかに楽になれるかを探る訓練なわけです。
力みやすい身体にならないために、
そして効率の良い身体の使い方を学ぶために、
筋トレを力を抜くための練習としてみてはどうでしょう?
マイムから心と身体の平和を http://www.geocities.jp/mime_jidai/
オーガニックな(生きた)カラダに http://jidai.mond.jp/