オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

和の身体と西洋の身体 +α (バレエ)

和の身体はイン(内向き)。
西洋の身体はアウト(外向き)。

“+α”になります。

前回「その6」で、一旦まとめとしたのですけど、
あまりに大きな発見をしてしまい、
書かなくては!
となりました(笑)



一連のお話の中で、私の和の身体と西洋の身体の使い分けが出てきました。
ただし、この方法はとても難しいために、何か良い方法はないかと、ずっと探していたんです。


で、大発見!


これは、私の個人レッスンを受けて下さっているバレエの方の、日本人離れした特徴であり、
バレエダンサーとして日本人が乗り越えたほうが良い
と(この方が)思われる身体の使い方が、
私自身の身体で、強く納得できるものになったということでもあるんです。


まず、この方の特徴や考えを。
ご本人がブログでも語られているものです。


バレエを始めたときから、つま先を綺麗に伸ばすことができた。
ただ、遠くに突き刺すような感覚は弱かった。



バレエはエネルギーを細く通すもの。



日本人はおなかで引き上げて、欧米人は内ももの付け根で引き上げてるんじゃないか?



自身は上下の矢印人間で、脚を引っ張るだけで踊れる。



自身はアウト(西洋)の身体なので、上半身が重く、下半身は軽い。



完全に開き切っていて、解放できる。



といったところです。



私がこの身体を体現するきっかけは、

「内ももの付け根で引き上げ」を、更にある要素を加えることで、全く無理なく、
というよりむしろ、当たり前のごく自然な状態で使いこなせてしまったことにあるんです。



この身体、つまり西洋のアウトの身体ですと、エネルギーは本当に細くなります!
私が普段推奨している、エネルギーを全体に満たすのとは、全く異なる感覚です。


「上半身が重く、下半身は軽い。」というのも、
上半身の重さは、あまりに下半身が軽すぎて、まるで無いかのような感じのためだと、分かります!

こちらも、私が普段推奨している、上虚下実(上半身は軽く、下半身が重い)とは、全く逆ですね。



「上下の矢印人間で、脚を引っ張るだけで踊れる。」も、まさにその通り!でして、
上に上にのエネルギーで、つま先立ちしていたほうが楽というか自然です。

上半身は特に何もしないで、脚で引っ張るだけなので、
「完全に開き切っていて、解放できる」ということが、自然に起こります!



まぁ、ひと言でいいますと、

ただただ、妖精です。(笑)



このバレエの方が、私の伝える身体の使い方ですと、筋肉を感じてしまい、
バレエというより、コンテンポラリー的で、違和感を覚えるとお話していたのですが、
よく分かります。


私がベースとしている和(イン)の身体も、実際には筋肉ではなく、骨ではあり、
それも私としては骨の真芯にエネルギーを通すのを良しとしているので、
通り道は本当は非常に細いんです。


ですが、エネルギーが上下でいえば下方であり、上虚下実。
そして、エネルギーは体全体に満ち、張力が発揮される。


ですから、
私の和の身体と比較して、西洋(アウト)の身体から見ますと、
確かに、非常に強く筋肉を感じることになります。


これは、私自身が真に体感できたことで、本当によく分かりました。



筋肉が無いどころか、

骨すらほとんど感じません。



このバレエの方は、「細い針金」という言葉を使われるのですが、それもよく分かります。

おそらく、細いというより、

針金の存在そのものすら無い感じなのだと思います。



中味がない。
悪い意味ではなく、全てが外に向かってしまい、中心が空になる感じです。

一方、和の身体は、全てが内に向かって中が詰まっている感じです。



「その1」で書きましたが、


和の身体は下丹田の身体で、

静か(表に出さない)、どっしり受け止める、重い(下方へのエネルギー)。




西洋の身体は中丹田の身体で、

情熱的、解放的、友好的(逆に攻撃的にも)、軽やか(上方へのエネルギー)。


これそのものです。



そして、バレエ始めとするダンス全般でいわれる「引き上げ」について。


「日本人はおなかで引き上げて、

欧米人は内ももの付け根で引き上げてるんじゃないか?」



ここに、和の身体と西洋の身体の、決定的な違いが現れている!


今回の発見で、私はそう確信しました。



日本人は、この欧米人の脚感覚とは逆の感覚のために、

引き上げをする際、おなかで引き上げるしかなくなってしまうのです。

(発想自体、そうなってしまいます。)


私は自分の身体の土台を、和の身体にしようと決めていましたから、
この引き上げというものに対して非常に懐疑的な目で見て、身体づくりに取り組んでいまして、
引き上げは起こるけれど、引き上げるという意識では行なわないようにしてきたんですね。


このバレエの方も、下手におなかで引き上げを強く行なうと、
上半身が固くなり踊りづらくなるとおっしゃていました。



では、最後に。

「つま先を遠くに突き刺すような感覚」も、「内ももの付け根で引き上げ」に、
更にある要素を加えることで、非常に生み出しやすくなります。
力みなく、けれど強さが出る!


今回の発見は、あまりに大き過ぎます。
私は今のところ、バレエのレッスンではこの方としか繋がりがありませんが、
興味を持っていただける方が増えたらなと思います。






        11月13日
 『声(音)を体に響かせる

              (自分の内を外へ広げる)

               https://www.facebook.com/events/324738831214212/





  11月17日 『刀の扱いから、身体の使い方とエネルギーの伝わり方を学ぶ
                
              https://www.facebook.com/events/1837297546507247/





         11月24日 『呼吸力 こきゅうぢから
                
              https://www.facebook.com/events/1598507370454743/




          12月1日 『間違わない体幹の鍛え方
                
              https://www.facebook.com/events/209881526104057/





     12月4日 『運動は嫌いだけど、体を動かすのは好き!

              
               https://www.facebook.com/events/1117978444947377/





         12月8日
 『声(音)を体に響かせる

                (内と外の一体化)

                 https://www.facebook.com/events/757168501098946/






     12月11日
 『脚の無意識最適化と螺旋 <動作塾>               
                https://www.facebook.com/events/141373553003395/





           12月11日 『原始歩き同好会』
            
              https://www.facebook.com/events/328438590865847/





          12
月18日 『間違わない体幹の鍛え方
                
              https://www.facebook.com/events/883922798375720/







       来年 1月27日
       

      『マイミクロスコープ 

     〜夜のアートマイム劇場〜』

         
     
               


Body,Mind&Spirit 

 本当の自分の身体は天才だ!







マイムから心と身体の平和を


ホームページ http://jidai9.wix.com/jidai

Twitter  ORGANIC_JIDAI



日本アートマイム協会

ホームページ http://jidai9.wix.com/artmime