オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

和の身体と西洋の身体 ワークショップでの出来事

「勝手に外旋します!」

「勝手に、骨盤が閉じて押し出されます!」


先日のワークショップで、

西洋の身体になってもらって、

床を踏むように促したところ、
こんな声が上がりました。


つま先立ち(ルルベ)では、


「勝手に上がって、安定する!?」

「ふくらはぎとか、力ではない感じ!?」



これは、どちらも踏む力が生み出したものなんですね。

踏むことで、

膝が真っすぐになる
股関節が外旋する
つま先立ちになる


ということなんです。

これは、西洋の身体だから。



和の身体では、そうなりません。


踏むと、

膝が曲がる
股関節が内旋する



踏む力が
体を下に向かわせるエネルギーになるのか?
それとも、
体を上に向かわせるエネルギーになるのか?


この違いは、いろいろと大きな影響をもたらしますね。



例えば、

日本語では
アゴが上がる」と「弱さ」「疲れ」が結びついていて
英語では
「チンアップ」は「元気」「勇気」と結びついてる


また、私たち日本人は
アゴを引きなさい」というのは、よく耳にしますが、
アゴを上げなさい」というのは、聞いたことがないと思います。


こういったことも、
和の身体と西洋の身体、それぞれで踏む力を出すとはっきり分かります。


ちなみに、「踏む」というのは、「力む」こととは異なります。
重力の力を利用するという感じで捉えていただければと思います。



ですから、和の身体の場合、積極的に踏むと
いわゆる「膝抜き」になり、

西洋の身体の場合は、
「ジャンプ」になります。




アゴのお話に戻りましょう。


このアゴが上がった感じか、引いた感じか?
というのは、能や日本舞踊とバレエの姿勢でも顕著です。


バレエは、和の踊りに比べて、アゴが上がった感じに見えます。
(実際に上げているかどうかは別です)
少なくとも、和の踊りで、バレエのようなアゴのラインは、ちょっと考えられません。


これも、つまるところ、踏んだときのエネルギーが上か下か?です。
「チンアップ」か「アゴを引く」か?

どちらも、それぞれエネルギーの通りの良い状態ということで、
目に見える形は、結果でしかない。



この日のワークショップでは、バレエ・ダンス経験の無い男性陣が
西洋の身体で動くことで、
あたまの先から、つま先、指先まで、見事なライン!

かなりのダンサーに見えることに、

長いダンス歴のある女性が驚かされていました。



バレエではありませんけど、ダンスのリズムの取り方で
アップとダウン、裏と表というのがありますが、
こういったものも、身体が和か洋かが関係してくるのでしょうね。



最後に。

「これを知っていれば良かったのに~っ!!!」

と、ダンス歴の長かった女性が、思わず口にしていました。

今、踊りをされている皆さん、
いつからでも遅いということはないと思いますよ。




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公演


5月31日 夜9時開演〜10時
       

『マイミクロスコープ 

〜夜のアートマイム劇場〜』

  





ワークショップ



4月9日 

『力まない下半身




4月13日
 

『声(音)を身体に響かせる





4月15日
 

『自分の音と呼吸に触れる





4月20日 

『美しい脚と歩き方





4月23日 

『刀の扱いから、

身体の使い方とエネルギーの伝わりを学ぶ





4月27日 

『心と体がひとつになる呼吸

 〜息をすることとの違いから心技体の一体化まで〜





4月30日 

『呼吸と表現






5月7日 

『原始歩き同好会

https://www.facebook.com/events/911084595706718/



5月7日 

『走り <動作塾>



     
               
レッスン


Body,Mind&Spirit 

本当の自分の身体は天才だ!







マイムから心と身体の平和を


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