オーガニック・アートマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

背骨を長く使う

力を出すにあたって、背骨を長く使う

というのは、

とても重要な要素なんです。

 

多くの人は、つい背骨を短くしてしまう。

 

これを別の言い方にしますと、

 

多くの人は力を出そうとして、筋肉を縮めてしまう。

 

本当は筋肉を伸びやかに使いたいんです。

 

もちろん、実際のところでは、筋肉は縮むことでしか

力を発揮出来ないんですよ。

 

自ら伸びることは出来ません。

 

ですから、何かするときは、

必ずどこかの筋肉が縮んでくれる必要があるわけです。

 

けれど、縮ませるところを間違ってしまいますと、

力みになってしまうんですね。

 

といって、どこを縮ませたらいいのか?

どこは縮ませてはいけないのか?

 

全身で動いている時に、こんなことは頭で考えても追いつきませんでしょ?

 

そこで、とにかく分かり易いのが

背骨を長く使うということなんです。

 

 

さて、背骨を長く使うとは、簡単に言いますと、

背骨のS字を真っ直ぐにする感じです。

 

ただ、体を丸める(閉じる)時も反る(開く)時も長く使うので、

いつでもS字を真っ直ぐにというイメージでは

合わないかもしれませんけれど、

基本的には同じです。

 

そうしますと、体の開閉を繰り返しましても、

常により長くという使い方が出来るんですね。

 

つまり、長く使うといった時に、

目一杯長くしたら、それ以上長く出来ないから

その長さで止まってしまうというわけではないんです。

 

そのような意識ですと、「長く使う」とならず、

「長くした」で終わってしまい、結局力みになってしまうんですね。

 

動きのない状態は力みなんです。

 

 

ということで、

何か力を出さなければいけない時、

どうしたらもっと背骨を長く出来るか?

いつでも試してみて下さいね。

 

 

 

アートマイム公演 2月8日(火) 19:30~20:30

www.theaterx.jp

 

 

【ワークショップ情報】
        
こちらから
 
↓     ↓
 
 
【レッスン情報】
 
 
Body,Mind&Spirit 
 
本当の自分の身体は天才だ!
 
 
 
 

 

 

定期個人レッスン制度 始めました

スケジュールは変則的でも大丈夫です。内容も含め、お気軽にご相談を。

jidai9.wixsite.com

 

 

新著『再創造する 天性の動き!』

DVD第3弾『脳の書き換え体操』

  

 『「動き」の天才になる!』(第5刷決定!) amazon 

 『筋力を超えた「張力」で動く!』(第4刷決定!) amazon

DVD『「動き」の天才になる』 amazon 
DVD『張力の作り方 身体エネルギーの再発見』 amazon 
 
 

 

 オリジナルTシャツ発売中!

 新著の中のイラストを、さりげなくプリント

どんな意味が?→『知らず知らずのうちに、他人の緊張を解くお手伝い?

clubt.jp

 

 
 
マイムから心と身体の平和を
 
 
ホームページ 
 
 
Twitter  
ORGANIC_JIDAI
 
Jidai Mime

下手には下手の理由がある

自分の歌の下手さを考えることで

身体表現や運動で上手くいかない人のこと、

見えてくるものがありますね。

 

私は自分が歌が上手いとは思っていないのですけど、

それほど酷くもないだろうと思ってるんです。

 

ですけど、まぁ、残念なことに、

カラオケアプリで採点しますと、

ことごとく低い。

 

安定の低さです(笑)

 

歌える歌が数曲しかないので、

ある意味、歌い込んでいるわけですよ。

 

けれど、低い(笑)

 

その歌のみんなの平均点が表示されるんですけど、

ほんとなの!?と、全くもって信じられないくらいに、

自分の点数は低いんですよね。

 

 

で、ある時、それなりに歌える人と一緒に歌ってみたんです。

とりあえず、音程面で、何が違うか分かるかな?と思って。

 

果たして・・・

 

特に問題はないなと思ったんです。

相手と一緒だったなと。

 

ところが、こう言われたんです。

 

ズレてたよ。

少しずつ、高かったり低かったり。

 

 

え?

 

えー!???

 

 

これが下手さの原因ですね。

 

自分の声を勝手に補正して聞いているんですね。

 

おそらくリズムも同じなんだと思うんです。

 

多少のズレは、無かったものにしてしまう。

 

無意識のところでの、だいたい合ってるでしょ?が、

意識に上ってくる時には、きちんと合ってる、になってしまう感じですね。

 

最悪です(笑)

 

 

さて、私は表現のクラスでは、

自分の動きを映像で見るようにと促します。

 

自分で見れば分かるし、見ないと分からないことがあるからと。

 

 

けれど、私の歌のことから、

勝手に補正してしまう可能性があることが、分かったわけです。

 

いやぁ、難しい問題ですね。

 

 

自分がよく出来ているとは思わないまでも、

まあ、いけてるんじゃない?

くらいには思ってしまう。

 

どれだけ、自分に甘いんだ?なんですけど、

私自身の場合、体の動きに関しては、この甘さを持っていない。

けれど、歌に関しては甘い。

 

動きに関しては、それはこれとは全然違うじゃない!?というものが、

歌に関しては、それとこれ、そんなに違わない、同じじゃない?

になってしまうんですね。

 

で、さらに分かったことがありまして、

自分の頭の中で再生している音程自体が、

正確ではないようなんです。

 

英語の発音なんかも同じかもしれませんね。

 

 

とまぁ、こういったことが、

身体表現や運動でなかなか上手くいかない人は

動きの面で起きてるんでしょうね。

 

いくら映像で自分の動きを見ても、

そもそもきちんと見えていない。

 

結構、上手くいけてるんじゃない?

となってしまうわけです。

 

で、おそらくですけど、

違いを指摘しても、

確かに言われた時は違いは分かるけれど、

自分一人になると、同じに思えてしまう。

 

そもそも、その違いですら、

実のところ、それくらいは同じと言えるんじゃない?

と思ってしまってるんです。

 

味音痴も同じですよね。

 

分野に限らず、

真摯に向き合うかどうか?

 

それでしか解決しなさそうです。

 

 

アートマイム公演 2月8日(火) 19:30~20:30

www.theaterx.jp

 

 

【ワークショップ情報】
        
こちらから
 
↓     ↓
 
 
【レッスン情報】
 
 
Body,Mind&Spirit 
 
本当の自分の身体は天才だ!
 
 
 
 

 

 

定期個人レッスン制度 始めました

スケジュールは変則的でも大丈夫です。内容も含め、お気軽にご相談を。

jidai9.wixsite.com

 

 

新著『再創造する 天性の動き!』

DVD第3弾『脳の書き換え体操』

amazonなどで販売中!  

 

 『「動き」の天才になる!』(第5刷決定!) amazon 

 『筋力を超えた「張力」で動く!』(第4刷決定!) amazon

DVD『「動き」の天才になる』 amazon 
DVD『張力の作り方 身体エネルギーの再発見』 amazon 
 
 

 

 オリジナルTシャツ発売中!

 新著の中のイラストを、さりげなくプリント

どんな意味が?→『知らず知らずのうちに、他人の緊張を解くお手伝い?

clubt.jp

 

 
 
マイムから心と身体の平和を
 
 
ホームページ 
 
 
Twitter  
ORGANIC_JIDAI
 
Jidai Mime

自然な動きをする人型ロボットを作るように?

頭・思考が先行してしまいますと、

身体の自然な動きが阻害されるんですよね。

 

これは、難しいお話ではなく、

例えば、

両足で普通に立っている状態から、

片足を上げて下さいと言われても、

どの方向にどれくらい上げるかは、ともかくとして

普通は上げられますでしょ?

 

けれど、もし

元気に歩いたり走ったり出来る人が、

上がりません!となったら、どう思われますか?

 

簡単には原因が見つけられないかもしれませんよね。

 

出来ないはずがない動きですから。

 

で、結局、例えば、その出来なかった理由が

もう片方の足に重心をずらすことをしていなかったから

だとしたら、どうでしょう?

 

確かに、片足を上げましょうといった時に、

重心をずらしましょうとは言わなかった。

だから、重心をずらしてはいけないと思っていた。

 

みたいな感じですね。

 

片足立ちと両足立ちとでは、重心の位置は違って当然なのですが・・・

 

と、ほぼあり得ないような例えでしたけれど、

これに似たことは、ママあります。

 

私自身もあります。

 

慣れないところで、〇〇をしてと言われて、

きっちり言われたことをやろうとするあまり、

かえって、上手くいかない。

 

それは、言われたことだけしかしてはいけない

思ってしまうからですね。

 

けれど、身体を動かすということでは、

例えば、右を見るだけでも重心は変わります。

それに気づかないので、重心を変えてもいいですよと

言われなくても、勝手に重心を変えて右を見るわけです。

 

仮に、右を見て下さい、その時、重心が変わってもいいですよと

言われたら、どうでしょう?

かえって、普通には右を見れなくなってしまいますでしょ?

 

つまり、なんでも言えばいいということではないんですよね。

 

逆に、受ける側は、言葉だけ聞いていたのでは、動けないんです。

 

ここらあたりに、動きを教える・学ぶ際の厄介さがありますね。

 

 

もう一つ例を。

立った姿勢で、右腕を高く上げて下さいと言われたら、どうしますか?

一旦上げた後、もっと高くと言われたら?

 

大きく3パターン考えられます。

 

1.   右足に重心が移動して、右対側を伸ばしながら上げる。

2. 逆に左足に乗り込んで、体を少し左側に倒すようにして上げる。

3. 姿勢を変化させず、肩を持ち上げられるだけ持ちげることで、上げる。

 

どれが正解ということではないんですよ。

 

ただ、全く異なる行為ということ。

 

仮に3のパターンだとして、この時、骨盤やお腹なども伸ばすのかどうか?

といった差も出てきます。

 

いずれにしましても、

基本は無意識の当人の動きやすいパターンになりますよね。

 

ちなみに、学びが上手な人は、お手本を見て、自分のやりやすさを横に置いてマネしようとする人です。

 

最も学びが進まないタイプの人は、

1や2のように姿勢を変えないだけでなく、肩さえも動かさずに、

一旦高く上げているからこれ以上は高く上げようがないと

(無意識に)頭の中で決めつけている人です。

 

こういう人には、違った誘導によって、身体には動かせる部分がたくさんあることを、

実感してもらっていきますと、少しずつだとは思いますけれど、

変化していきます。

(ただ、個人レッスンでないと、難しいでしょうね。)

 

 

と見てきましたように、

言葉と動きの関係は、簡単ではありません。

 

冒頭の「頭・思考が先行」と言いますのは、

言葉で動きを支配しようとしている行為なんですね。

 

言葉は決して、行為に追いつきません。

 

科学が自然に追いつかないのと同じですね。

 

それでも、もし頭・思考を先行させる必要があるとしたら、

自分自身の動きを、徹底して言葉で捉えることを続けないといけないでしょうね。

 

それは、自分をどれだけ客観視出来るか?

ということでもあります。

 

自然な動きをする人型ロボットを作るのと同じことですね。

 

その時、結局問題になるのは、バネ的な要素。

伸縮性のある素材に頼らずには、生き物らしい動きをするロボットは

作れない。

 

バネ、伸縮性・・・によって、言葉で制御出来ない動作を賄う感じです。

 

こういった問題をいかに乗り越えるか?

それが、楽しさでもあります。

 

 

 

 

 

定期個人レッスン制度 始めました

スケジュールは変則的でも大丈夫です。内容も含め、お気軽にご相談を。

jidai9.wixsite.com

 

 

アートマイム新作『作品No.4』舞台写真

www.facebook.com

 

 

新著『再創造する 天性の動き!』

DVD第3弾『脳の書き換え体操』

amazonなどで販売中!  

 

 

 『「動き」の天才になる!』(第5刷決定!) amazon 

 『筋力を超えた「張力」で動く!』(第4刷決定!) amazon

DVD『「動き」の天才になる』 amazon 
DVD『張力の作り方 身体エネルギーの再発見』 amazon 
 
 

 

 

 オリジナルTシャツ発売中!

 新著の中のイラストを、さりげなくプリント

どんな意味が?→『知らず知らずのうちに、他人の緊張を解くお手伝い?

clubt.jp

 

 

 

 

【ワークショップ情報】
        
こちらから
 
↓     ↓
 
 
【レッスン情報】
 
 
Body,Mind&Spirit 
 
本当の自分の身体は天才だ!
 
 
 
 
マイムから心と身体の平和を
 
 
ホームページ 
 
 
Twitter  
ORGANIC_JIDAI
 
Jidai Mime

新しい動きを学ぶ

新しい動き、身体の使い方を学ぶ際には、

見てパッと掴める時でない限りは、

ある程度、頭で理解出来ませんと動けないものですよね。

 

まだ出来ない動き、その動きの理屈を理解して、

自分の身体に指令を送る。

 

まだ出来ない動きですから、

本当にはその理屈は分からないはずなんですけど、

すでに身についている多くの動きから、少しずつ部分的に抜き出して、

それらを組み合わせて、新しい未知の動きを、まずは頭で理解していく。

そんな感じなんでしょうね。

 

 

それが上手くはまりますと、

すんなりと新しい動きが出来るわけですけど、

そう上手くいくとは限らない。。。

 

で、おそらく上手くいった時は、

実は身についていた動きの組み合わせに、

全く新しい動きが組み合わさったのではないかと思うんですね。

 

自分の身体が経験したことのなかった動きが、

経験済みの動きの新しい組み合わせによって、

勝手に自然と生み出されたというわけです。

 

この考え方が合っているとしますと、

上手くいかない時は、既知のものの組み合わせの範囲内にとどまっていて、

化学反応が起きない、ただ混ぜ合わせているだけといった状態なのかもしれません。

 

 

これは、何が原因なんでしょう?

 

 

組み合わせるものが間違っている?

 

組み合わせるものが足りない?

 

余計なものを組み合わせている?

 

組み合わせの順番が違う?

 

 

原因はその時々で違うでしょうから、

その都度、こういったことを探れるかどうか?が重要だと思うんですね。

 

それは学ぶ人だけでなく、

指導する側も、生徒さんの出来ない原因を探る。

 

 

いずれにしましても、化学反応を起こす、待つといった姿勢が必要で、

動けないうちに、頭で全てを理解することを優先させてしまうと、

無理が生じますね。

 

動けてから、それを頭で理解することとは全く異なる行為です。

(理解はしきれませんけど・・・)

 

 

身体という「自然」が持つ力を、

頭という「知性」が支配出来るという錯覚ですね。

 

 

理解しようとすることは重要ですけれど、

理解はいつでも及ばないものだという理解も重要。

 

 

それでも、新しい動き、身体の使い方を学ぶというのは、

好奇心そのものですし、

自分自身に対する希望を持っているということですから、

いつまでも楽しく続けて欲しいなと思います。

 

 

 

定期個人レッスン制度 始めました

スケジュールは変則的でも大丈夫です。内容も含め、お気軽にご相談を。

jidai9.wixsite.com

 

 

アートマイム新作『作品No.4』舞台写真

www.facebook.com

 

 

新著『再創造する 天性の動き!』

DVD第3弾『脳の書き換え体操』

amazonなどで販売中!  

 

 

 『「動き」の天才になる!』(第5刷決定!) amazon 

 『筋力を超えた「張力」で動く!』(第4刷決定!) amazon

DVD『「動き」の天才になる』 amazon 
DVD『張力の作り方 身体エネルギーの再発見』 amazon 
 
 

 

 

 オリジナルTシャツ発売中!

 新著の中のイラストを、さりげなくプリント

どんな意味が?→『知らず知らずのうちに、他人の緊張を解くお手伝い?

clubt.jp

 

 

 

 

【ワークショップ情報】
        
こちらから
 
↓     ↓
 
 
【レッスン情報】
 
 
Body,Mind&Spirit 
 
本当の自分の身体は天才だ!
 
 
 
 
マイムから心と身体の平和を
 
 
ホームページ 
 
 
Twitter  
ORGANIC_JIDAI
 
Jidai Mime

力を入れる・抜くが大雑把?

力がしっかり入っているべきところと、

力を抜いておきたいところって、

物理的に近い場所にあったりするんです。

 

実際に筋電図で測ったら、どうかは分かりませんけれど、

感覚的にはそんな気がするんですよね。

 

 

それとまた、抜くためにしていることが、

はたから見た場合に、力を入れているように見えることがある。

 

いや、ここは言い方が難しいのですけど、

力を入れないと抜けないと言いますか・・・

 

 

で、本来は抜くためにしなければならないことを、

表面的に真似しようとして、あるいは

表面的な理解にとどまって、

それっぽいことをしてしまいますと、

結局、力を入れてはいけないところに力を入れてしまう。

それも過剰に。

 

どうも、そういうことが起きているようです。

 

 

例えば、歌う際、

大きな口を開けることが大事と言われたりしますけれど、

これは、口の中や喉の奥のスペースを大きく取ることが重要なわけであって、

表面的に大きな口を開けることではないんですね。

むしろ、開けない方が良かったりします。

 

口の中や喉の奥のスペースを大きく取るには、当然力が必要です。

けれど、大きな口を意識してしまいますと、

そちらに力を取られ、口の中の力が弱まりがちになるんですね。

 

ところが、今度、口の中の力をしっかり使おうとしますと、

(表面的な)口が力んでしまいがちに。

 

発声では、こういったところをクリアする必要があるんです。

 

 

別の例えでは、

指先で何かを押し込みむような時、

ピアノを弾くでも、マッサージ的なものでもいいんですけど、

指先には力を入れたくないんですね。

けれど、指の付け根はしっかりさせたいわけです。

といって、指の付け根はしっかりさせようとして手首が固まってしまうのは困るんです。

 

 

身体の使い方が繊細な人と大雑把な人の違いです。

 

こういったものは、ストレッチや筋トレ、整体・マッサージでは

基本、どうにもならないんですよね。

 

何しろ、本人の神経回路の問題ですから。

 

必要な神経を通すこと。

そして、スイッチの適切なオンオフを掴むこと。

 

肉体の近い場所で、全く違うことをするというのは、

大雑把では出来ません。

 

先ほど、ストレッチや筋トレではどうにもならないと言いましたけれど、

繊細に行なうことで、意味あるものになります。

 

そうなりますと、ストレッチや筋トレという意識ではなくなってくるんです。

 

自分の身体といかにコミュニケーションをとるか?

ですね。

 

まずは、力を抜いているところの近辺に、

抜けてはいけないところがあるのでは?

でありますとか、

力を入れているところの近辺に、

抜くべきところがあるのでは?

と探ってみてはどうでしょうか?

 

何か発見があるかもしれません。

 

 

 

 

定期個人レッスン制度 始めました

スケジュールは変則的でも大丈夫です。内容も含め、お気軽にご相談を。

jidai9.wixsite.com

 

 

アートマイム新作『作品No.4』舞台写真

www.facebook.com

 

 

新著『再創造する 天性の動き!』

DVD第3弾『脳の書き換え体操』

amazonなどで販売中!  

 

 

 『「動き」の天才になる!』(第5刷決定!) amazon 

 『筋力を超えた「張力」で動く!』(第4刷決定!) amazon

DVD『「動き」の天才になる』 amazon 
DVD『張力の作り方 身体エネルギーの再発見』 amazon 
 
 

 

 

 オリジナルTシャツ発売中!

 新著の中のイラストを、さりげなくプリント

どんな意味が?→『知らず知らずのうちに、他人の緊張を解くお手伝い?

clubt.jp

 

 

 

 

【ワークショップ情報】
        
 
 
これ以降のワークショップ/定期レッスン情報は
こちらから
 
↓     ↓
 
 
【レッスン情報】
 
 
Body,Mind&Spirit 
 
本当の自分の身体は天才だ!
 
 
 
 
マイムから心と身体の平和を
 
 
ホームページ 
 
 
Twitter  
ORGANIC_JIDAI
 
Jidai Mime

キレのある動きって、本当にいいの?

「キレのある動き」は褒め言葉として、よく使われます。

 

けれど、英語ではこれに相当する言葉となりますと、

シャープとなるようなんですね。

 

スムーズという言い方もあり得るようですけれど、

だいぶニュアンスが違いますよね。

 

シャープとキレも、似ているけれど、

やはりちょっと違う感じがします。

 

シャープというのは、クリア・明瞭。

動きの輪郭がはっきりしているといった感じかと思うんです。

 

一方、キレというのは、

素速さが重要なポイントではないかと思うんですね。

 

動きが見えない感じで、止まりにブレがない。シャープ!

スパッ! ですね。

 

 

以前、バレエのお話で、

ある有名日本人女性のバレエは、空手っぽいとお話したことがあります。

まさに、キレがあるわけです。

 

その方は世界的に評価されていますので、

空手でいいの?と不思議だと思っていたんですけど、

バレエでは妖精というのは、一つ大事な要素のようで、

となりますと、子供っぽい感じの動き、

つまり、軽くて直線的な動きがむしろ好感度を高めるのでは?

と聞いて、ちょっと納得したんですね。

 

西洋の人には、不得意な動き方というわけです。

 

ものすごく大雑把な言い方ですけれど、

西洋の人の動きは、滑らかでボリュームがあり、

それゆえデコラティブです。

 

一方、日本人の動きは、単調で直線的で、

シンプルな分かりやすさがあります。

 

ですから、西洋の動きは大人っぽく見え、

日本人は子供っぽく見える。

 

その日本人の動きを研ぎ澄ませていくと

キレが出てきて、それが評価されるわけです。

 

武術的に見ますと、見えない動きにつながる。

西洋的には、見えてもいいから、パワーを重視みたいな感じでしょうか。

 

 

では、身体表現としては、キレはどうなのか?

 

バレエではないですけど、表現の世界は基本的に好みの問題ですから、

キレがあることの良し悪しではなく、

キレがあると、どうなるか?を少し見てみますね。

 

ただ、ここでは、一般的には「キレがある」は褒め言葉ですから、

必ずしもそうではないのでは?という点を見たいと思います。

 

 

 

キレがありますと、動きが見えなくなり、

止まった時のポーズだけが見える感じになります。

言い換えますと、動きの過程が無いわけです。

ですから、味わいが無くなってしまうんですね。

唐突という印象になってしまうんです。

 

これは、私自身思うところがありまして、

昔まだ大道芸しかやっていない頃ですが、

自分の映像を見たときに、あれ?動きが見えない!

という印象を持ったシーンがあったんですね。

 

身体の使い方を訓練していたせいで、

演技の動きに、無意識にキレが出てしまっていたんです。

 

で、これは見ている人には分かりづらいぞと思い、

見える動きをするように心がけるようになったんです。

 

 

動きを良くするって、一筋縄ではいきませんね。

 

 

次は、別の問題点。

 

キレを重視しますと、胴体・体幹部分は動かなくなりやすいんですね。

胴体が動きますと、遅く、鈍く見えますから。

 

それでも、西洋っぽく胴体をうねらせようとしますと、

うねりではなく、胸と腰の分離になってしまうんです。

ですから、体幹の内側が空っぽという印象になります。

 

胴体は動いているけれど、そこには感情も音楽も無い。

そんな感じになってしまうんですね。

 

ところが、西洋的な身体の使い方では、胴体の動きの幅は小さくても、

うねりが見えるので、大きく動いているように見えてしまうんですね。

 

で、それを真似しようとしますと、

やたらと胸と腰の分離度合いを高めることになり、

むしろ、近づこうとしている西洋的なものから遠ざかってしまうんです。

 

そして、キレが上がれば上がるほど、

速い動きになりますから、手数の多い動きになりますと、

忙しない感じになってしまうんですね。

 

やたら高速で動いているといった感じです。

 

(もちろん、それが良いという見方もあります。)

 

 

そしてこれまた逆説的な感じなんですけど、

西洋のうねりの動きは、胴体全体が連動性の中で動いているために、

見えづらいんですね。

何をしているのかが分かりづらい。真似しづらい。

 

一方、胴体をキレのある動きにしますと、

直線的・平面的な動きにしかならないために、

丸見えなんです。

別の言い方をしますと、躍動感が無い。

 

 

 

という感じでして、冒頭のお話に戻りますと、

英語ではシャープになってしまうのは、

キレッキレの動きがあまり無いんだと思うんです。

 

そういう意味では、武器になるかもしれません。

けれど、キレがあることが、必ずしも良いことではないので、

自分が何をしたいのか?何が実現出来ているのか?

こんな視点で見てみては?と思っています。

 

 

 

 

 

定期個人レッスン制度 始めました

スケジュールは変則的でも大丈夫です。内容も含め、お気軽にご相談を。

jidai9.wixsite.com

 

 

アートマイム新作『作品No.4』舞台写真

www.facebook.com

 

 

新著『再創造する 天性の動き!』

DVD第3弾『脳の書き換え体操』

amazonなどで販売中!  

 

 

 『「動き」の天才になる!』(第5刷決定!) amazon 

 『筋力を超えた「張力」で動く!』(第4刷決定!) amazon

DVD『「動き」の天才になる』 amazon 
DVD『張力の作り方 身体エネルギーの再発見』 amazon 
 
 

 

 

 オリジナルTシャツ発売中!

 新著の中のイラストを、さりげなくプリント

どんな意味が?→『知らず知らずのうちに、他人の緊張を解くお手伝い?

clubt.jp

 

 

 

 

【ワークショップ情報】
        

「内面の身体化」と「気持ちを込めた動き」

何をもってアートマイムというのか?

 

パントマイムと何が違うのか?

 

 

大きな括りで言いますと、私個人の中では、

 

「アートマイムの中にパントマイムがある」

 

なんです。

 

 

アートマイムの本質は

 

「内面の身体化」

 

にあると思っています。

 

 

 

パントマイムはどれだけ気持ちを込めていても、

身体化ではないんです。

 

「気持ちを込めた動き」

 

なんですね。

 

 

私自身、もともとパントマイムをやっていました。

だからこそ、アートマイムとパントマイムの違いにこだわるわけですけど、

パントマイムのテクニックが好きで始めた人の場合、

私もそうなんですけど、

内面的な表現が苦手がちで、特殊な動きは得意。

特に、自然な演技といったものは、

普通の人以上にハードルが高かったりするんです。

 

と言いますのは、

特殊な動きをしないではいられないからなんです。

 

まぁ、必要以上に身体をコントロールしたくなってしまうんですね。

 

そのせいで、説明的な演技になってしまうわけです。

 

 

一般的なパントマイムに対するイメージが、

 

ジェスチャー+顔芸」

 

になってしまうのは、当然と言えば当然なんです。

 

 

これは、良し悪しではなく、

コミカルなものには、よく合います。

 

 

 

 

 

さて一方、演技畑の人の場合、

内面的な表現に思い入れが強く、身体への意識が薄まりがち。

 

ですから、

 

「無言芝居」

 

になってしまうんですね。

 

 

で、無言芝居ならば無言芝居で押し通すなら、

別段問題ないのですけど、

パントマイムを学ぶことで、身体の動きを意識し始めてしまいますと、

内面と身体の乖離が大きくなってしまいやすいんですね。

 

(無言かどうかに関わらず)芝居の時ですら、

内面と身体のつながり具合が高いというのは、

意外に難しく、実は結構バラバラだったりするものですから、

そこに、変に動きの訓練をしてしまうことで、

そのバラバラ度合いが高まってしまうわけです。

 

 

 

ジェスチャー+顔芸」にしましても

「(パントマイム的な)無言芝居」にしましても

内面の身体化とは別もので、どうしても気持ちを込めて動くとなってしまいます。

 

 

もちろん、「内面の身体化」と「気持ちを込めた動き」が、完全に分けられるものではなく、

重なり合う部分はあるんですよ。

 

 

ただ、アートマイムとして学び取らないといけないのは、

あくまで、「内面の身体化」なんです。

 

では

「内面の身体化」と「気持ちを込めた動き」の違いは何か?

 

 

技術的ことはここでは置いておきますが、

「内面の身体化」の場合、表現内容に関わらず、受け手に浸透します。

 

「気持ちを込めた動き」の場合、これも表現内容に関わらず、

表現の押し付けになります。

 

 

エンターテイメント色を強めたい場合は、押し付け系の方が向いています。

受け手は受けているだけで良いので、楽なんです。

受け手にストレスをかけないことが、エンターテインメントでは大切。

 

浸透系の場合、受け手は感受性が問われる形になります。

 

ちなみに、押し付けにも浸透にもならないものは、

弱い表現なので、どんな形にせよ強める必要があります。

 

 

アートマイムが、なぜアートという言葉を使っているのか?

それは、浸透系として受け手の感受性を問う形の表現だからです。

 

作品の中身の問題ではなく、

内面の身体化という個人の表現のありようが、浸透系ということです。

 

(作品と個人の関係のことは、ややこしくなりますので、これ以上は触れませんね。)

 

 

と、こうしてアートマイムとパントマイムの違いを見てきましたが、

冒頭の「アートマイムの中にパントマイムがある」は

私自身、実際にやっていまして

大道芸での「赤鼻のピエロ」は、パントマイム色の強いものです。

そして、パントマイム色は強いですけれど、アートマイムです。

 

youtu.be

 

 

アートマイムとパントマイムの違いに関心のない方も、

「内面の身体化」と「気持ちを込めた動き」には違いがあるんだと

幾らかでも伝わっていればと思います。

 

 

 

 

 

 

 

定期個人レッスン制度 始めました

スケジュールは変則的でも大丈夫です。内容も含め、お気軽にご相談を。

jidai9.wixsite.com

 

 

アートマイム新作『作品No.4』舞台写真

www.facebook.com

 

 

新著『再創造する 天性の動き!』

DVD第3弾『脳の書き換え体操』

amazonなどで販売中!  

 

 

 『「動き」の天才になる!』(第5刷決定!) amazon 

 『筋力を超えた「張力」で動く!』(第4刷決定!) amazon

DVD『「動き」の天才になる』 amazon 
DVD『張力の作り方 身体エネルギーの再発見』 amazon 
 
 

 

 

 オリジナルTシャツ発売中!

 新著の中のイラストを、さりげなくプリント

どんな意味が?→『知らず知らずのうちに、他人の緊張を解くお手伝い?

clubt.jp

 

 

 

 

【ワークショップ情報】
        
こちらから
 
↓     ↓
 
 
【レッスン情報】
 
 
Body,Mind&Spirit 
 
本当の自分の身体は天才だ!
 
 
 
 
マイムから心と身体の平和を
 
 
ホームページ 
 
 
Twitter  
ORGANIC_JIDAI
 
Jidai Mime