オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

本当に動きを良くするには ~ランニングレッスンを終えて~

ランナーの方向けのレッスンを行ってきました。


もちろん、筋トレやストレッチの効果的なやり方といったものではありません。
ランニングの動作スキル向上のための「オーガニック(全体の繋がり)トレーニング」です。



体の動きを指導する際に、
形(例えばランニングフォーム)についてあれこれ言いますのは、
教える方は楽ですし、習うのも楽だと思いますけれど、
本当に習えているかといいますと、相当怪しい。
いえ、ほぼ習えていないのではないかと思うんです。(教えてもらった感はあると思いますが)



大切なことは、
その形を生み出すに至った内部のエネルギーに辿り着くことだと思います。



柔軟性や筋力などは人それぞれ違いますから、同じ形になるわけがありませんし、
一見同じ形になっていたとしましても、内部が違うならば、それは違う形として捉えるべきだと思います。



特にスピードのある動きでは要注意です。
似たような形やスピード感を、筋力や柔軟性で一見出来ているようになってしまったり、
あるいは逆に形に目が奪われてしまい、妙にぎくしゃくした動きになってしまったりします。




身体の使い方(動作スキル)を向上させるのに、最も大事なことは、
筋力が無いと思うことです。
筋力が無いのに、パワーを発揮したり、スピードを上げたりは、どうやったら可能だろうかと考えることだと思います。



そして、ツイッター@ORGANIC_JIDAIでも書き込んだのですが、



知っただけでは「質」は上がらない。内観しながらの「量」が絶対に必要。 
体験によって「質」が上がるチャンスはある。 但し、チャンスに過ぎない。
体得するまでの「量」が必要。




動作スキルに関しましては、まさにこの通り。
私は単なる筋トレやストレッチの「量」を増やすことに目を向けさせたくありません。
それは「質」の変化を促しません。



もうひとつ身体の使い方(動作スキル)を向上させる重要なこと、
それはいかに自分が身体を使えていないかを自覚することです。


全身を使いましょうと、誰でも分っていながら難しいなと感じていると思いますが、
本当にどれだけ全身を使えていないかを自覚できているかといえば、あぁ~です。。。



けれど、身体を使えていないことを自覚出来たのなら、
そのことを内観しながら何度も何度も、常に常に探っていくことで、
必要なスキルを体得してほしいと思うのです。



内観しながらの量です。




マイムから心と身体の平和を