オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

体の柔らかさって? その2

前回からの続きで、体の柔らかさのお話です。

動きの柔らかさは、すなわち
体幹がどのくらい細かく動けるか?ということでしたね。

で、細かくといいましても、基本的には
3次元の世界で生きている私たちは、3つの軸に縛られるわけです。

X、Y、Z軸です。

と、難しく考えてしまいますと、疲れますから、簡単にしましょうね。

ひとつは、猫背のように丸める、反対に背中を反るように胸を突き出す。(X軸)

もうひとつは、脇腹の一方を伸ばしてもう一方を縮める。
(一方の手を高く上げてやるとわかりやすいですよ。あまり動かないかもしれませんけど・・・)(Z軸)

最後は、全身で振り向くように捻る。(Y軸)

この辺りのことは胴体力』で知られる伊藤昇氏(故人)の著書がお薦め!!!

さて、前回のお話にでました、体を波のように動かすボディウエイブ、
その第一段階であるとか、ないとかということでしたけれど、
このボディウエイブは、動かせるという意味では、柔らかいということになりますでしょうか。

(ボディウエイブには前後のX軸タイプと横のZ軸タイプがありますね。)

ただ、ボディウエイブが出来たからといって、どうということではないのでして、
体が柔らかいということで大事なことは、
ボディウエイブのような人に見せるための特殊な動きにあるのではないんです。

体が柔らかい(動きが柔らかい)ためには、そのボディウエイブが見せるためではなく、
別の本来の意味のある動き・・・例えば歩く、走る、投げる、蹴るなどの動きに内在しているか?なんです。

このお話は、どこまでお話ししていいものか、難しいです(言葉だけでどこまで伝わるのかしら?という意味で)。
歩く時にボディウエイブ???って思いますでしょ?

ですから、一旦ここでの体幹の柔らかさについては静止状態でのことにしましょうね。

で、その体幹を担う重要な背骨ですけど、
脊柱を1つのもの(柱)と考えるのではなく、脊椎というドーナッツのような形の骨が、
首に7個、胸に12個、腰に5個、仙骨、尾骨と数珠つなぎになっていますから、
それぞれの脊椎の可動範囲が大きいことが大事なんです。

開脚ストレッチで股関節の(ある方向だけですけど)可動範囲を大きくしようとするように、
体幹部分の脊椎間を意識したストレッチが必要ということになります。

そのとき、先程の3つの動きを知っていますと、より良いストレッチが出来ると思うんです。
(3次元という立体的な動きに対応できますでしょ?)

さぁっ!これ以上のお話は置いておきまして、まずはちょっとその場で、
体幹の脊椎間を意識して脇腹でも伸ばしてみましょう!!!

脊椎間、いくつもありますよ~~~~っ!
たくさんある脊椎間の隙間(?)を大きく広げてあげて下さいね。

柔らかさについては、まだまだ機会をみて取り上げますよ~~。