オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

ストレッチに筋トレ、害を生まぬように。

スポーツ的なことを練習する際、ストレッチや筋トレって、一般的には当たり前のようにやりますでしょ?

けれど、そのストレッチや筋トレは本当に必要なんでしょうか?役に立っているんでしょうか?

って、考えてみるのも悪くないと思うんですよ。

なんだか呪縛的にやっていたりするってこと、ありません?

例えば、開脚。
たくさん脚が開くことで、何かプラスになりそうですか?
例えば、腕立て。
何回もできることで、何かプラスになりそうですか?

私がこれらのことを疑問視しますのは、ストレッチにしましても、筋トレにしましても、
大抵は深い意識の無いまま、なんとなく当たり前で、やらないっていうのはあり得ないでしょって、
そんな感じのことが多いからなんです。

さらに、大きな問題点が。
それは、ストレッチも筋トレも大抵、どうしても部分的になってしまうことなんです。

気を付けませんと、部分的に筋力が強かったり、部分的に柔らかかったりしますと、
動きのバランスが悪くなってしまいますでしょ。

見せるための筋肉、見せるための柔軟性でしたら、それでも構わないのかもしれませんけれど、
例えば、速く走るのに必要な筋力や柔軟性・・・どこか?なんて言えません。
あちこちがいろいろと働くわけですし、走り方(癖)によっても、使うところは違ってきますでしょ?

よほどの専門家でもついていない限り、まず分からないと思うんです。

かなり前にもお話しましたけれど、
生命である人間の身体は、まず全体ありきでありまして、
決して部分の集合体ではありません。

死体としての身体でしたら、部分の集合体で成り立つでしょうけど・・・

あちこち部分を見て(鍛えて)いましても、全体が見えた(鍛えられた)ことには、つながりづらいんです。

大きな幸せの中で生きていれば、小さな不幸は対した問題でないですけど、
小さな幸せを積み重ねることで、大きな幸せにしようというのが大変なのと、なんだか似ているような・・・

まぁ、それはさておき、せっかくストレッチや筋トレをするのでしたら、
部分的な機能アップではなく、身体全体の機能を向上させるために行いたいものですよね。

開脚に前屈、腕立てに腹筋、
何に活かしますか?
何に活きていますでしょうか?


まずはそのことを、ちょっとでもいいですから考えてみてはいかがでしょうか。
決して一般論としてではなく、あなた自身のための、この世でただ1つの答えを探すように。