オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

声・歌・謡

玉置浩二、井上陽水、山下達郎・・・声の響かせ方

発声での音(響き)の増幅、 この効果的な方法が分かった後、 面白いことに気づいたんです。 歌手の玉置浩二(元?安全地帯)の モノマネをする人って、 顔をくしゃーって、苦虫を噛み潰したようにしますでしょ? 玉置浩二本人も、実際そんな感じですよね(…

高音で喉を締め上げるには意味がある?!

高音を出そうとして、 喉を締め上げてしまう。 多くの人がやってしまうことで、 私も地声の高音域を上げようと 四苦八苦していた頃は、 やってしまっていました。 もちろん、良くないのですけど、 喉を締め上げることで、 それなりに出せるんですよね。 むし…

副鼻腔のどこに響かせるか?

声を響かせる際、 まず鼻の奥にある副鼻腔の中でも 篩骨洞(しこつどう)という ところに響かせるのが 分かりやすいんですね。 いわゆる鼻濁音 「が」を「か゚」と言う感じ 「が」を鼻に抜かせて「nga」と 発音する感じですね。 この篩骨洞を使った声を どの…

高音練習…ミックスボイス?

ミックスボイスなるもの、 歌声の練習をするようになって 初めて聞いた言葉。 それなりに歌をされている方でないと、 何のことやら? だと思うんです。 大雑把には 地声と裏声のミックス のようなんですけど… ところで、 3ヶ月前に 『スピッツの高音にトラ…

言葉という前提を外すと、声が良くなる!?

久しぶりに声のお話。 歌や芝居などをされている方は ご存知かと思いますが、 発声で響かせられるのは 母音なんですね。 子音は響かせられないんです。 音を伸ばせないこととも 関係していますね。 以前にも、 このことには触れたことがありますけれど、 私…

スピッツの高音にトライ!

ゴスペルの教室に通い始めた当初、 男性パートの音域の高さに ビックリしました。 私の場合、しっかり声を出せるのは、 当時、バスに相当する音域 だったんですね。 けれど、求められるのはテナー。 それも、ほぼほぼ、 テナーの中での高い音域に い続けなけ…

お腹から声を出すって、実際のところどういうこと?

「お腹から声を出す」って よく聞きますよね? 歌や芝居などをされていますと 「お腹をしっかり使って」 と言われることが多いのではないでしょうか? 「お腹に力を入れる」 ということもあるかもしれません。 『声(音)を身体に響かせる』というワークショ…

日本人はどうして英語の歌が歌えないのか?

ゴスペルの先生曰く 魅力的に歌うコツのひとつとして、 「ローーーード」 ではなく、 「ロオーーーード」 といった感じにするといい。 こういうことって、 なんとなく分かっていた気がする とは思うものの、 こうして明確に言葉にしてもらえると、 全く違い…

和の声、西洋の声 3

前回の続きです。 このお話、今回で一旦終了です。 ※『和の発声、西洋の発声 2』 ※『和の声、西洋の声 1』 これまでのことから、 和の発声には、自然界の音に近い音で、 かつ倍音で高音を出すことが求められるのですね。 そうしますと、 ホーミー的な発声…

和の声、西洋の声 2

前回の続きです。 ※『和の声、西洋の声 1』 発声の「圧縮力」 ですが、 能の謡は、強く、 ゴスペルは、無い。 謡は「うねる」感じ あるいは、「絞り出す」感じがあります。 ゴスペルには、そういったものはなく、 だからこそ、明るく発散的な印象になるわけ…

和の声、西洋の声 1

発声について、このところいろいろな気づきがあり、 興奮冷めやまらぬ感じです。(笑) 能の謡という和の発声と、 ゴスペルという西洋?の発声、 両方に取り組んだことが ここにきて、大きな意味を持ち始めました。 ところで、 ゴスペルは黒人教会音楽(歌)…

声帯も筋肉で。

身体の使い方を学ぶとは、 様々な筋肉の力の入れ具合の調整力を学ぶ ということでもありますけれど、 声帯も筋肉でコントロールするんですよね。 (声帯自体は、筋肉ではありません。) 少し前にお話したことがありますが、 これは、私には厄介な課題です。 …

『現代音楽と能』を観て思う。

先日、ある舞台を観に行き あらためて考えることがありました。 それは、以前からお話していることですが、 「技術と内容の釣り合い」 です。 観に行った舞台は 『くちづけ~現代音楽と能~』 です。 青木涼子さんという女性能楽師が (正式には能楽師という…

名曲「クリスマスイブ」のカバーが甘くなる理由

前々回、山下達郎の声の魅力の秘密についてお話しました。 ※『山下達郎と能の謡』 そのきっかけとなったのが、 あの名曲「クリスマスイブ」でした。 カバーする人は、プロアマ問わず多いですよね。 その多くは “甘い” 感じの歌い方 という印象があります。 …

山下達郎と能の謡

12/15,16 ワルシャワ公演にて クリスマスの定番曲である 山下達郎の「クリスマスイブ」が聞こえてきて、 ちょっと合わせて歌ってみたとき、 はっ!と気がついたんです。 それは・・・ 山下達郎の声のカッコよさの秘密… 能の謡と同じ発声方法にあり! と思い…

自分の声に出会う

自分の声… どんな声か? 「自分の声」というものに こだわりがありますと、 自分の声と出会えない。 そう思うんです。 身体の動きでも同じですけど、 スポーツなどで「自分のフォーム」 へのこだわり。 身体表現での 自分の動きへのこだわり。 そのこだわり…

天の神の声。大地の神の声。

能の謡いを習い始めて、半年が経ちます。 といいましても、カルチャーセンターで2週に1回20分ほどですけど。 あとは、やはり2週に1回、 本当の稽古場で他の方たちが、一斉に謡っているところに交じって 謡っているといいますか、聞いているといいますか……

声を使わない人ほど、声を響かせたほうがいいワケ

今回は「声を使わない人ほど、声を響かせたほうがいいワケ」と題しましたが、 お話の核となりますのは、 「呼吸」と「張力」です。 呼吸が大事というのは、どなたも同じですよね。 とはいえ、しっかりとした呼吸をしているか?となると、かなり怪しくなりま…

発声がランニングやピアノ、パソコンに役立つ!?

発声がランニングに役に立つ と聞いて、どう思われますか? ここでいう発声は、かけ声とか号令といったものではなく、 歌や謡いなどにつながる、私がワークショップなどで行なっている”声(音)を体に響かせる” といった類いのものですけれど、きっと、普通…