オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

2022-01-01から1年間の記事一覧

ピアノの指遣い

ピアノ演奏の指遣いって、とんでもないと思いませんか? 私には到底信じられない領域。。。 そんな私、もう10年以上前ですが、 ピアノの方への個人レッスンを定期的にしていたことがあり、 また今、別の方ですが、やはりピアノの方への個人レッスンを定期的…

教えることがもう無い中で

もう何も教えられることない・・・ 何をしたらいいんだろう・・・ と思いながら、出向いているボクシングの個人レッスン。。。 まだ10代前半の若い子を、元プロボクサー立ち会いの元でレッスンして すでに9回。 当初は力の効果的な伝え方、作り出し方や パン…

ネガティブ・ケイパビリティ

「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉、ご存知ですか? 私はつい先日、初めて知りました。 精神科医であり作家である帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)氏の著書 『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』(朝日新聞出版) を、偶然知った…

頭で考えている“自分の(良い)声”ではなく、身体が生み出す“自分の声”

声を出すって、本当に気持ちいいことなんですけど、 「自分の声が嫌い」 「だから話すのが苦手」 という人もいますでしょ? 先週末(土・日)に開催した声のワークには、 そういった方も参加されていました。 と同時に、プロの声楽家の方から愛好家の方も。 …

全身運動、それは新しい自分であり、本来の自分ですね。

私のレッスンを受講すると、今までなったことのない場所が筋肉痛になる。 そんな人が多いんですけど、それは筋肉痛に視点を当てるのではなく、 「新しい神経回路をしっかり使った痕跡」として捉えるといいんですよね。 本当は動けるはずの身体を、無意識で横…

脳のシンクロ、起こせるスペース

目と目を見つめ合うと、お互いの脳がシンクロするらしいんです。 そのような研究があるんですね。 授業中の先生と生徒の脳にも、やはりシンクロが起きていて、 シンクロ率が高いほど、授業内容の理解度が高いと。 こういった脳の研究から、思ったことがあり…

センスの良い人が言及しない大事なこと

発声の開発と言いますか、気づきがここにきて、一気に進みました。 今回の発見は、あまりに画期的でして、 これまで何をしていたのだろう?と思ってしまうほどなんです。 まぁもちろん、これまでの蓄積があってこそではあるのですけど、 それでも、今回の発…

脚力が強くても踏めない!?

脚力があることと、踏む力があることと、同じように思われることが多いかと思います。 昔の私でしたら、同じだと思ったと思います。 けれど、これ、違うんです。 脚力がありましても、踏めなかったりするんです。 ? どういうこと?? と思われますよね。 脚…

人は、重みのあるところに目が向く 後編

前回からの続きです。 (『人は、重みのあるところに目が向く 前編』) 重みのあるところに目が向くというのはどういうことか? 例えば、面と向かって話をしている人が、 こちらに目は向けているけれど、 見ていないなと思ったことはありませんか? これは、…

しっかり呼吸すると緊張する!?

呼吸が大事とはよく言われます。 けれど、どうするのが大事にすることなのか? 意外に難しかったりするんですよね。 呼吸、大きく吸って大きく吐けばいいのでしょうか? 仮にそうだとしましても、 いつでも大きくなんて、出来ませんよね? エクササイズのよ…

人は、重みのあるところに目が向く 前編

私はずっと「エネルギー」という言葉を使ってきていますけれど、 抽象的ですよね。 第一弾著書『筋力を超えた張力で動く』では 川の流れとその水量に喩えました。 最新版である『再創造する天性の動き』では「重さ」を使ってお話しました。 「気」と似ている…

「踏む」って、実は難しい!?

「踏む」というのは、実は意外に難しい行為なんです。 体幹を鍛えましても、踏めませんと体幹の筋力がアップしただけになってしまう。 いえ、そればかりか、 体が硬くなって動きの質を落としてしまいかねないんです。 「体が硬くなって」と言いますのは、柔…

困ったリクエスト

先日、個人レッスンの最中に、 困ったリクエストをいただいてしまいました。 困ったと言いますのは、 全く自分の経験の範疇ではないと思い、 そのことについて考えたことがなかったからなんです。 リクエストされた内容はと言いますと、 ボクシングなのです…

生きる意味って、大事?

生きる意味って大事でしょうか? 生きる意味が大事だと、世の中でよく言われるようになったから、 自分にとっても大事だと思うようになっているのでは? スポーツの世界ではある時期から、 「楽しむ」がキーワードになっていて、 楽しむ方が結果が出ると思わ…

腰を「ひねる」は良いか?悪いか?

背骨に螺旋エネルギーを生み出せるかどうか? 私は非常に重視していまして、 けれど、これがなかなかに難しいんですね。 日本人としての和の身体だからなのか? それとも、西洋様式で生活している現代人だからなのか? そこははっきりしないのですけど、 上…

「カラオケバトル」から

「カラオケバトル」というテレビ番組があります。 ご覧になったことありますか? もう何年も続いている人気番組です。 要は、歌の審査を人間を介さず一切機械で行なうという 潔い番組なんです。 歌のうまさは機械では測れない! と思うかどうかとは、全く関…

ボクシングのレッスンが出来るのか?

プロボクサーとして約10年活躍した方の立ち合いの元、 プロボクサーを目指している10代前半の若い男の子の 指導をさせてもらっています。 基本的には(普段は)その元プロの方が、その男の子を指導しているので、 私はどちらかといえば、 その元プロの方に向…

力みをどう解消していくか?

すぐに肩が上がってしまう、肩に力が入ってしまう。 といった力みは、指摘されますと、本人も大抵は分かりますよね。 それでも、なかなかその癖は抜けないわけですけど、 それはさておき、 肩以外の力みは、指摘されても分かりづらいもので、 だからこそ、厄…

止まっていられない人は、動けない!?

身体表現においては、動くことと同じか、それ以上に 止まっていられることが重要なんです。 「止まる」というよりも、「止まっていられる」です。 止まっていられない人は、動けません。 もちろん、生活が出来る出来ないという意味では動けるんですよ。 けれ…

体幹トレーニングを無駄にしないために

体幹トレーニングが流行りだしてから随分経ちましたね。 スポーツ選手が強くなったり、復活活躍しますと、 「体幹を鍛えた」がセットになって報道されるような印象がありますけど、 どうですか? こういった報道が繰り返されますと、 体幹を鍛えれば、色々と…

見方が変わると身体も変わる!?

身体の裏と表を意識的に使えるといいのではないかと思うんです。 (『身体の表と裏』) これは「跳ねる身体」と「落下する身体」にも通じるところがあるのですけど、 ものすごーく大雑把に言いますと、 裏は「跳ねる身体」で、表は「落下する身体」 そうそう…

表現する際に忘れがちな大事なこと

何かしら伝えようとするものがあって、 それを説明するのではなく、 「表現」という形をとる以上は、 受け手の感情を動かすことが重要。 当たり前と言えば当たり前なんですけど、 これが、意外に難しいんです。 しかも、ここでいう難しさは、 受け手の感情を…

身体には時間は存在しない?

時間とは何か?時間はあるのか?みたいな本を読んでいて、 その本自体は、何を言っているのか、さっぱり分からなかったのですけど(笑) あるインスピレーションが! 本の中で、関連するものが出てきたわけではないのですが 結論を先に言ってしまいますと、 …

素人になれますか?

セミナーやワークショップに参加し、何かを学ぶ際、 何が重要か? こんな質問を受けたら、あなたなら何と答えますか? ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、 先日、 【トレーナー&施術家 真剣!しゃべり場】 というイベントが、 「おくがわ整体院」の…

室伏広治氏の紙風船トレーニング

ハンマー投げの室伏広治氏の紙風船トレーニングのお話、聞いたことありますか? 私は昨日クラス生から教えてもらったんですけど、 スピードスケート五輪金メダリストである高木菜那選手が、 北京冬季五輪に向けてのトレーニングを室伏広治氏から受けていたそ…

身体の裏と表

ここのところ、股関節の使い方から派生して、 身体の裏と表が気になっています。 股関節と聞いて、どこをイメージするか? 一般的には股、鼠径部の辺りかと思うんです。 けれど、英語ではヒップジョイントなんですよね。 お尻側。 ただ、ちょっと調べてみま…

安易に感動してませんか?

感動出来ることは、素晴らしいことだなと思ってるんですけど、 何でも感動すればいいわけでは無い、とも思ってるんですね。 絵本作家である五味太郎氏の言葉が、 哲学者である鷲田清一氏によって紹介されていました。 「大人は感動が好きで、何かといえば子…

背骨ってどこだか分かりますか?

前回、背骨のお話をしましたけれど、 背骨と聞いて、意識する場所ってどこになりますか? 一般的には背中だと思うんです。 触れますしね。 けれど、大事なのはお腹側なんです。 背中側は背骨の後ろ側になります。 お腹側といいますのは、背骨の前側になりま…

背骨を長く使う

力を出すにあたって、背骨を長く使う というのは、 とても重要な要素なんです。 多くの人は、つい背骨を短くしてしまう。 これを別の言い方にしますと、 多くの人は力を出そうとして、筋肉を縮めてしまう。 本当は筋肉を伸びやかに使いたいんです。 もちろん…

下手には下手の理由がある

自分の歌の下手さを考えることで 身体表現や運動で上手くいかない人のこと、 見えてくるものがありますね。 私は自分が歌が上手いとは思っていないのですけど、 それほど酷くもないだろうと思ってるんです。 ですけど、まぁ、残念なことに、 カラオケアプリ…