オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

ボディワーク

脳を使わない自然な動き?

身体が勝手にやってしまうことを、抑えるのはかなり大変なことです。 ところで、なぜ、身体が勝手にやってしまうのでしょう? それは、必要だからですね。 その人の身体の使い方にとっては、必要なことをやっているんですよね。 もちろん、全くの無意識です…

室伏広治氏の紙風船トレーニング 2

以前に室伏広治氏の「紙風船トレーニング」のお話をしました。 (『室伏広治氏の紙風船トレーニング』) 膨らました紙風船を、両手で思い切り潰そうとしながらも潰さずに持ったまま、 腕の位置を変えたり、体を動かしたりする体幹トレーニングです。 クラス…

認知のズレが原因なわけですから・・・

結果を気にし過ぎてはいけない。 出来る出来ないを気にし過ぎてはいけない。 と耳にすることありますよね? けれど、結果や出来る出来ないは大事だと思うんです。 私はクラスで取り上げる動きについて、 「出来る出来ないではない」と言うことがよくあるんで…

ネガティブ・ケイパビリティ

「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉、ご存知ですか? 私はつい先日、初めて知りました。 精神科医であり作家である帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)氏の著書 『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』(朝日新聞出版) を、偶然知った…

全身運動、それは新しい自分であり、本来の自分ですね。

私のレッスンを受講すると、今までなったことのない場所が筋肉痛になる。 そんな人が多いんですけど、それは筋肉痛に視点を当てるのではなく、 「新しい神経回路をしっかり使った痕跡」として捉えるといいんですよね。 本当は動けるはずの身体を、無意識で横…

脚力が強くても踏めない!?

脚力があることと、踏む力があることと、同じように思われることが多いかと思います。 昔の私でしたら、同じだと思ったと思います。 けれど、これ、違うんです。 脚力がありましても、踏めなかったりするんです。 ? どういうこと?? と思われますよね。 脚…

しっかり呼吸すると緊張する!?

呼吸が大事とはよく言われます。 けれど、どうするのが大事にすることなのか? 意外に難しかったりするんですよね。 呼吸、大きく吸って大きく吐けばいいのでしょうか? 仮にそうだとしましても、 いつでも大きくなんて、出来ませんよね? エクササイズのよ…

「踏む」って、実は難しい!?

「踏む」というのは、実は意外に難しい行為なんです。 体幹を鍛えましても、踏めませんと体幹の筋力がアップしただけになってしまう。 いえ、そればかりか、 体が硬くなって動きの質を落としてしまいかねないんです。 「体が硬くなって」と言いますのは、柔…

ボクシングのレッスンが出来るのか?

プロボクサーとして約10年活躍した方の立ち合いの元、 プロボクサーを目指している10代前半の若い男の子の 指導をさせてもらっています。 基本的には(普段は)その元プロの方が、その男の子を指導しているので、 私はどちらかといえば、 その元プロの方に向…

力みをどう解消していくか?

すぐに肩が上がってしまう、肩に力が入ってしまう。 といった力みは、指摘されますと、本人も大抵は分かりますよね。 それでも、なかなかその癖は抜けないわけですけど、 それはさておき、 肩以外の力みは、指摘されても分かりづらいもので、 だからこそ、厄…

止まっていられない人は、動けない!?

身体表現においては、動くことと同じか、それ以上に 止まっていられることが重要なんです。 「止まる」というよりも、「止まっていられる」です。 止まっていられない人は、動けません。 もちろん、生活が出来る出来ないという意味では動けるんですよ。 けれ…

体幹トレーニングを無駄にしないために

体幹トレーニングが流行りだしてから随分経ちましたね。 スポーツ選手が強くなったり、復活活躍しますと、 「体幹を鍛えた」がセットになって報道されるような印象がありますけど、 どうですか? こういった報道が繰り返されますと、 体幹を鍛えれば、色々と…

見方が変わると身体も変わる!?

身体の裏と表を意識的に使えるといいのではないかと思うんです。 (『身体の表と裏』) これは「跳ねる身体」と「落下する身体」にも通じるところがあるのですけど、 ものすごーく大雑把に言いますと、 裏は「跳ねる身体」で、表は「落下する身体」 そうそう…

素人になれますか?

セミナーやワークショップに参加し、何かを学ぶ際、 何が重要か? こんな質問を受けたら、あなたなら何と答えますか? ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、 先日、 【トレーナー&施術家 真剣!しゃべり場】 というイベントが、 「おくがわ整体院」の…

室伏広治氏の紙風船トレーニング

ハンマー投げの室伏広治氏の紙風船トレーニングのお話、聞いたことありますか? 私は昨日クラス生から教えてもらったんですけど、 スピードスケート五輪金メダリストである高木菜那選手が、 北京冬季五輪に向けてのトレーニングを室伏広治氏から受けていたそ…

身体の裏と表

ここのところ、股関節の使い方から派生して、 身体の裏と表が気になっています。 股関節と聞いて、どこをイメージするか? 一般的には股、鼠径部の辺りかと思うんです。 けれど、英語ではヒップジョイントなんですよね。 お尻側。 ただ、ちょっと調べてみま…

背骨ってどこだか分かりますか?

前回、背骨のお話をしましたけれど、 背骨と聞いて、意識する場所ってどこになりますか? 一般的には背中だと思うんです。 触れますしね。 けれど、大事なのはお腹側なんです。 背中側は背骨の後ろ側になります。 お腹側といいますのは、背骨の前側になりま…

背骨を長く使う

力を出すにあたって、背骨を長く使う というのは、 とても重要な要素なんです。 多くの人は、つい背骨を短くしてしまう。 これを別の言い方にしますと、 多くの人は力を出そうとして、筋肉を縮めてしまう。 本当は筋肉を伸びやかに使いたいんです。 もちろん…

自然な動きをする人型ロボットを作るように?

頭・思考が先行してしまいますと、 身体の自然な動きが阻害されるんですよね。 これは、難しいお話ではなく、 例えば、 両足で普通に立っている状態から、 片足を上げて下さいと言われても、 どの方向にどれくらい上げるかは、ともかくとして 普通は上げられ…

新しい動きを学ぶ

新しい動き、身体の使い方を学ぶ際には、 見てパッと掴める時でない限りは、 ある程度、頭で理解出来ませんと動けないものですよね。 まだ出来ない動き、その動きの理屈を理解して、 自分の身体に指令を送る。 まだ出来ない動きですから、 本当にはその理屈…

力を入れる・抜くが大雑把?

力がしっかり入っているべきところと、 力を抜いておきたいところって、 物理的に近い場所にあったりするんです。 実際に筋電図で測ったら、どうかは分かりませんけれど、 感覚的にはそんな気がするんですよね。 それとまた、抜くためにしていることが、 は…

すごい料理が今作れるかどうかではない

エネルギーを通した動きが出来るかどうかというのは、 身体の問題ではなく、心の問題ではないかとも思うんです。 もちろん、身体的な問題で通りが悪くなるところはあります。 私も、左右で全く違います。そんな恵まれた身体ではありません。 けれど、多少の…

社会生活が長過ぎて、すっかり忘れてしまった心地よさ?

心地よく動けたらいいですよね? けれど、その心地よさの感覚が狂っていたらどうでしょう? 狂っているとまでいかずとも、よく知らなかったらどうでしょう? 私は今でこそ、気持ち良さの大事さを訴えていますけれど、 (第三弾著書『再創造する天性の動き』…

ケガしないようにとか関節や筋肉に痛みが残らないようにとか、 そういった気を使うことが全くない。

こういったものを実は望んでいた! といった方は多いのではないかと思うんです。 まずは、読んでいただければと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 見た目の運動量からは考えられない、 疲労、眠気、空腹感。あの短時間でまるで一日登山し…

言葉は自分の内にある 感情は自分の外にある

言葉は自分の内にある 感情は自分の外にある 言葉は解釈だけが存在していて、 自分から外れたどこかに意味があるわけではないんですよね。 一方、 感情は思考が絡むため、ややこしいのですけど、 エネルギーとしての純粋な感情は、 自分の外にあるので、 例…

見た目の動きへの意識が強過ぎるかも?

「ドルフィンキック」って、ご存知ですか? あるいは「バサロ」でも。 水泳でクロールでしたら「バタ足」ですが、 バタフライですと両足を揃えて「ドルフィンキック」をしますね。 「バサロ」は仰向けの「ドルフィンキック」で、 背泳ぎのスタートやターンの…

未知の感覚と出会う

動きの質を上げたい、 もっと動けるようになりたい、 と思っていても、 単に筋力を上げたり、柔軟性を上げても 基本的には変わらないんですね。 なぜなら、体を動かす神経回路は同じままだから。 動きの質を上げるには、 新しい神経回路を作る必要があるんで…

骨感覚?筋肉感覚?

これまで骨感覚を重視してやってきました。 けれど、少し前にふと思い立って、 別の感覚で動いてみたんです。 言うなれば、 筋肉感覚! もちろん、全身の筋肉ということではありませんよ。 ほぼ100%、「腹横筋」です。 体幹トレーニングのメインの筋肉ですね…

能とウェイトリフティング 

良い姿勢として、 バレエと日本舞踊や能の姿勢の違い。 前回からの続きですが、 前回の写真、相当な衝撃だったと思うんです。 『姿勢の評価、何が正しいのか?』 いわゆる良い姿勢の評価ポイントを基に、 あの姿勢を修正・矯正するのは良いことなんでしょ…

押さえるべき一点とはどこか?

声でも身体表現・演技でも、 これさえ押さえておけば良い一点がある と言うお話をしました。 『これさえ押さえておけば良い一点!』 けれど、声には声の、身体には身体の それぞれの場所であって、同じ場所ではない ともお話しました。 どこか?と言います…