オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

芝居、舞台、演劇

身体表現とタレント性

前回、「身体で表現する」ことと「身体が表現する」ことの違いのようなお話をしましたけれど、タレント性の強い人ですと、一見「身体が表現する」となっているような感じがします。 といいますのは、タレント性の強い人の動きといいますのは全て、その人の中…

嘘を感じない演技

身体で表現する・・・ 身体が表現する・・・ 一見同じですけど、「で」と「が」の違いは大きい気がします。 「で」のほうは、どんな動きをするか?、どんな振付けか?が大事でありまして、一般的なダンスはもちろん、サーカスや中国雑技、ブレイクダンスなど…

クラウン映像

パフォーマー仲間に 「JIDAIさんのクラウン、ユーチューブで見ましたよ!」って。 「???」 私は自分でアップさせた覚えはないものですから、どんな映像がアップされているのか気になりまして確認しましたところ、確かにクラウンなんですけれど、 衣装(メ…

桜と白いご飯と

もう春ですねぇ~。 練習でいく公園の桜にも、少し咲き始めているものがありました。 お花見も近そうですね。 あの淡~いほんのりピンクがかった白というのが、なんともいえませんね。 小さな花びらが集まって、ふわっと繊細で、散る時には雪のようですし、…

動きのテクニックを超えて

思いと技術といいますのは、とっても微妙なバランスですね。 きのう始まりました『身体詩~眠る夢~』の紹介の時や、実際に観に来てくれた仲間の1人とも話しをしたんですけど、 マイムのように動きの訓練を積んでしまいますと、動きが表現をしてくれるとい…

音はどうしましょう?

作品の音楽のお話でしたね。 マイムの作品は言葉を使わないだけに、どんな曲を流すかは、とても重要な問題。 曲を全く使わず、全編無音のままという選択も無いとはいいませんけれど、それはかなり特殊な例という感じがします。 作品の長さにもよりますけれど…

役者さん、応援しています!

嬉しいことに、このところJIDAIマイムクラスへの役者さんの参加が増えてきました! ポーリッシュマイムは非常に演劇的なマイムでありまして、 私の指導方針のせいもあるかもしれませんけれど、自分の身体を感じることをとても重視しているんです。 (このコ…

軽やかなクラウン(道化)で、重たい世界。

先日の『道化師のコンサート』でチャレンジしました、 クラウンと普段のシリアスな世界との融合 ですけれど、こんな感想をいただきました。 ☆ 普通の物語的なストーリーがないのに、 ☆ 反対に、人の一生みたいなドラマを感じ、 ☆ 最後の種が芽吹くところはと…

演技力をつけるために

演技って何でしょうね? セリフの有る無しとは関係なく、演技って何か? 普通の演劇やマイムはもちろんのこと、ダンスでも演技したりしますけれど、 あらためて演技って何か? を考えてみたことはありますでしょうか? セリフのあるお芝居ですと、とかくセリ…

人を見せる演技?空間を感じさせる演技?

その人が見えるか?それとも 空間が見えるか? ポーリッシュマイムの教えで大事なことのひとつに、空間を見せるということがあるんです。 例えば、 「未知の場所で不安あるいは怖さを感じで歩いている」とした場合、一般的には、 「私が怖がっている」 とい…

パントマイムで笑わせる?

パントマイムといいますものは、つくづくクラウンに向いているなぁ、と思ってしまいましたわぁ。 クラウンという言い方でないとしますと、コミカルな人柄を活かすのに、パントマイムはもってこい、 という感じなんですよね。 一般的にパントマイムで動きます…

特殊なもの?

パントマイムといいますと、一般的には特殊な動きをするもの、というイメージがあると思うんですけど、どうでしょう? 大抵は、本人のアクの強いキャラクターと特殊な動きで、観客を魅了しているように感じますね。 うまくマッチしていますと、とても魅力的…

マイム作品をつくってみると・・・

パントマイムの作品といいますのは、セリフも道具も何もなく、演者ひとりで全てを表せますから、非常に自由なんですけど、 これは良くも悪くも、という但し付きなんですよね。 今回は、以前『頭を使わせないでっ。』でお話しましたことのひとつを、具体的に…

肋骨、動かす?動かさない?

身体を使うということが、一般的な意味ではなく、肋骨が自由に動くことなんですよ、 ということを少し前に書きましたでしょ。 (読んでいない方は、そちらを先に読んでみて下さいませ。4月1日付けの「演技力のある身体って?」です。) きのうのクラスでは…

演技力のある身体って?

演技力=身体=心 ということを、前回申し上げましたけれど、この「身体を使う」ということで、 誤解されやすいことがあることに気が付きました。 一般的に身体を使うといいますと、まず頭に浮かぶことは大きく動く、ということだと思うんです。 ダイナミッ…

楽しんでもらえるように!・・・ですよね。

あぁ、、大きな反省です。。。 今回のアンサンブル作品「僕らはみんな生きている?」、 出演者のみんなは一生懸命やってくれていただけに、もう少し構成の仕方に工夫をして、観る人の混乱を招かないようにすればよかったなぁ。。。 きちんと伝わる人には伝わ…

楽しみましょ。楽しんでもらいましょ。

日本舞踊の稽古で、ある名取りさんがお師匠さんに言われていました。 「たとえ普段、可愛くなかったとしても、パッと可愛くならなくてはいけない。 それが、芸の力だ。」 う~~ん、、まさにっ! これは、逆に言いますと、ふだん本当に可愛い人でも、実際に…

パントマイム、子供向けにする?

先日、縁ありまして、ある幼稚園で サックスを吹く方との共演という形で、パントマイムを少ししてまいりました。 幼稚園の子供向けといいますと、一般的には面白くて笑えるクラウン的なもの、コメディータッチのものとなるのかもしれませんけれど、 私は子供…

遊びましょっ!

『「ない物を見る」事に重点をおき、自分なりの解釈でパントマイムをやってきたのですが、 JIDAIさんのワークショップを受けて身体の動きの深さ、 その動きを分析する事で無意識な部分を意識し表現するという深さに触れ、それを感じることを学びました…

感情表現の苦手意識を吹き飛ばしましょう!

あなたは人前(舞台など)での感情表現に抵抗を感じますか?それとも平気なほうですか? 私は苦手です・・・いえ、苦手でした。 なぜ苦手だったか?・・・ 恥ずかしい。分からない。そんな気持ちになったことがない。 同じような人多いと思うんですよ。 感情…

演ずる身体

身体表現としてダンスやマイムがあるのならば、 フリとしての動きよりも、まず身体そのものに目を向けるべきではないかなぁ?と思うんです。 今どきのコンテンポラリーダンスは、踊りだけでなく、演技することがよくありますよね。 マイムではもちろん、いわ…

異次元?エベレスト山頂?

単に表現するのではなく、空間を変えるほどの表現というものができたら、いいと思いませんか? 単なる表現の場合、それは観ている人にとりましては、理解ができるという範囲で留まってしまうんです。 それに対しまして、空間を変えるといいますのは、つまり…

全盲の方が「見る」

ある生まれつき全盲の人のお話なのですが、その人はよく「海を眺めに」行くとのことで、 といって、もちろん見えるわけでは無いのですけど、 浜辺に立つとその広々とした空間を感じるということなんです。 「海の広がり」を感じる。 目が見えなくとも、「海…

頭を使わせないでっ。

マイム作品を作る上で、気を付けなければいけない大事なことがあります。 ひと言でいいますと、 「ストーリーに焦点を当て(させ)ない」 これは、作っている本人は、例えば、何か面白い筋のものを思い付き、ギャグ仕立てにしようとか、不思議な世界に仕立て…

舞台で「歩く」

舞台の上に立ち、そこでの「歩く」という行為は、とんでもなく難しい行為なんです。 もし舞台に立つことがあるのに、歩くことに対しまして考えたことがない、あるいは簡単だと思っているとしますと、 それは正直とても大きな問題だと思いますよ。 誰でも日常…

隠せない自分・・・

表現というものは、自分を出そうとしなくとも、自分が出てしまうもののようですね。 先だって行われていましたパントマイム公演のフェスティバルで、私の知人の終演後の第一声は 「パントマイムをちゃんと観たのは初めてだったけれど、恐いですね・・・その…

自分を表現!?

「自分を表現しよう!」 って危険です・・・危険すぎる・・と思うんです。。。 パントマイムのワークショップを例にお話を進めますけれど、「自分」って、何なんでしょうね??? ひと言でいいますと、こういうところでいう「自分」は すなわち「我(が)」 …

思い込むことではなく・・・

感情表現のところで出ました、シリアスですけど、シリアスといいますのは、深さのこと。 まじめとか、重いとか、暗いとか、激しいとか、そういったこととイコールではないんです。 ですから、真剣に演技をするというのとも、ちょっと違うんですね。 真剣とい…

感情表現・・・フェイク?シリアス?

感情表現・・・ パフォーマンス的なマイムやコメディマイムでしたら、感情表現はリアルなものでないほうが、見ている側は楽しみやすいと思いますけど、 演劇的なマイムをしようとするならば、どういった表現をしたらいいのか?は考えた方がいいと思うんです…

マイムのタイプいろいろ

今回のフェスティバルのように、マイムの名の下に大勢の人が参加し演じますと、いろいろと、考えさせられますね。 マイムでよく出会うタイプが大きく2つある気がします。 ひとつは ◆アイデア先攻タイプ もうひとつは ◆タレント見せタイプ 「アイデア先攻タ…